• "津波避難施設"(/)
ツイート シェア
  1. 川崎市議会 2020-11-12
    令和 2年 11月文教委員会-11月12日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 2年 11月文教委員会-11月12日-01号令和 2年 11月文教委員会 文教委員会記録 令和2年11月12日(木)  午前10時00分開会                午後 1時28分閉会 場所:602会議室 出席委員:木庭理香子委員長、春 孝明副委員長、石田康博、松原成文、野田雅之、吉沢直美、      山田晴彦、織田勝久、大庭裕子、片柳 進、添田 勝、大西いづみ各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(教育委員会小田嶋教育長石井教育次長、        亀川担当理事総務部長事務取扱、前田生涯学習部長、榎本庶務課長、        箱島生涯学習推進課長、宮川生涯学習推進課担当課長宮館教育文化会館長、        小島中原図書館長       (経済労働局)倉労働雇用部担当課長       (まちづくり局木村施設整備部長 日 程 1 所管事務の調査(報告)      (教育委員会)     (1)「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについて     (2)川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)
        2 その他                午前10時00分開会 ○木庭理香子 委員長 ただいまから文教委員会を開会します。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は、文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いいたします。  まず、傍聴の申出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○木庭理香子 委員長 それでは、傍聴を許可いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○木庭理香子 委員長 初めに、所管事務の調査として、教育委員会から「「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについて」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎石井 教育次長 おはようございます。それでは、「「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについて」につきまして、箱島生涯学習推進課長から説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎箱島 生涯学習推進課長 おはようございます。それでは、「「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについて」御説明をさせていただきますので、お手元のタブレット端末の1(1)「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについてのファイルをお開きください。  表紙に続き、2ページを御覧ください。  今回の報告事項でございますが、今年度末に策定を目指しております今後の市民館・図書館のあり方につきましては、本年2月の文教委員会で御報告をさせていただきました基本的な考え方を基に、現在、策定作業を行っているところでございまして、本日は中間とりまとめとして御報告をするものでございます。  初めに1、策定の背景でございますが、国や本市における社会状況の変化として、急速な少子高齢化の進行、人口減少、働き方や家族形態などの生活環境の変化、情報化の進展や価値観の多様化などによる人・地域のつながりの変化などが生じていることに加え、近年の甚大な自然災害や新型コロナウイルス感染症の発生など、新しい生活様式などへの柔軟な対応が求められていること、また、多様な考え方を認め合い、支え合いながら持続可能な地域づくりを進めていくことが求められていることを背景としてお示ししております。  次に2、策定の目的といたしまして、市民館・図書館についても、こうした社会状況等の変化に的確に対応し、市民の主体的な参加による持続可能な社会づくり地域づくりに向け、これまで以上の役割を果たしていくことが期待されており、両施設が地域の中でそれぞれの機能を最大限に発揮しながら、全ての市民が生涯を通じて学び続けることができるよう、おおむね10年後の未来を見据え、令和3年3月の策定を目指し、このあり方の検討を進めているものでございます。  次に3、市民館・図書館の概況でございますが、(1)市民館では、各区に1館の市民館と6館の分館を設置し、施設提供事業社会教育振興事業の実施を通じ、市民の主体的な学習活動を支援していること、また、(2)図書館では、各区に1館の地区館と分館5館、閲覧所1館に加え、自動車文庫の市内巡回などにより、全市的な図書館サービスを展開していることをお示ししております。  3ページを御覧ください。4、生涯学習社会の実現と社会教育の推進でございますが、(2)人生100年時代を見据えた生涯学習の推進といたしまして、国において平成30年に策定された第3期教育振興基本計画では、生涯を通じ学び、活躍できる環境を整えることが基本的な方針として位置づけられております。  また、(3)今後の社会教育の振興方策といたしまして、平成30年12月に中央教育審議会から答申された「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」において、地域における社会教育には、地域の持続的発展を支える取組に資することが期待されており、今後の公民館に求められる役割としては、地域の実態に応じて学習と活動を結びつけ、地域づくりにつなげる新しい拠点を目指していくことが望まれること、また、今後の図書館に求められる役割では、市民生活のあらゆる分野に係る関係機関との連携の下、利用者及び住民の要望や社会の要請に応えるための運営の充実を図ることが望まれていることなどにつきまして記載しているところでございます。  (4)家庭・地域の教育力の向上、学校との連携・協働の推進といたしましては、子育てや家庭を取り巻く環境の多様化から、地域全体で家庭教育を支える仕組みづくりが求められており、地域の多様な主体が連携・協力して親子の育ちを応援することや、大人と子どもが触れ合い、充実した時間を過ごすための環境づくりを推進することが重要であることをお示ししております。  右側には、5といたしまして本市の主な関連施策を記載しておりますので、後ほど御参照願います。  4ページを御覧ください。6、今後の市民館・図書館のあり方の位置づけでございますが、このあり方につきましては、川崎市自治基本条例や川崎市総合計画に基づき、川崎市地域包括ケアシステム推進ビジョンや、これからのコミュニティ施策基本的考え方とも理念を共有しながら、かわさき教育プランに位置づけた施策や他の関連分野の施策とも連携し、その取組を進めてまいります。  右側に参りまして、7、今後の市民館・図書館のあり方の構成でございますが、10年後の未来を見据え、市民館・図書館が、今後求められる役割を果たしながら、「行きたくなる市民館・図書館」、「まちに飛び出す市民館・図書館」、「地域の“チカラ”を育む市民館・図書館」の3つの方向性に基づいた取組を進めてまいります。こうした取組を進めるため、その構成として、それぞれの施設の運営の在り方をお示しするとともに、今後の施設整備の方向性も記載しているところでございます。  5ページを御覧ください。8の10年後の未来に向けてでございますが、人生100年時代の生涯学習社会の実現という理念を掲げ、人づくり、つながりづくり地域づくりの推進を図ってまいります。  下段の9、今後の市民館・図書館に求められる役割といたしましては、学びと活動を通じたつながりづくりとし、市民が学びと活動を循環させることで、人づくりや地域づくりが図られるよう、それぞれの強みや資源を生かした連携を進めながら、学びと活動を通じたつながりづくりの役割を果たしてまいりたいと考えております。  右側に参りまして、10、今後のめざす方向性でございますが、「行きたくなる市民館・図書館」、「まちに飛び出す市民館・図書館」、「地域の“チカラ”を育む市民館・図書館」の3つの方向性を目指して運営を進めてまいります。  6ページを御覧ください。11、今後の市民館の運営のあり方といたしまして、まず(1)市民館の現状と課題のア、利用状況・ニーズ等を踏まえた施設提供では、市民館等のホールや会議室など利用状況は諸室の性質によって差があること、分館の平均利用率は50%を下回っていることや、団体利用を原則としているため、個人にとって身近な存在とは言えない状況もあることから、課題としては、全ての人にとって利用しやすく、活動しやすい、魅力的な場づくりが求められることをお示ししております。  次にイ、多様な事業展開による生涯学習活動の活性化では、市民館が実施している様々な事業の参加者数がほぼ横ばいの状況であり、若い世代の参加が少なく、約半数が60歳以上となっていることから、課題としては、生涯学習の裾野を広げるために、学習機会の充実を図ることが求められ、これまで以上に地域の中に学びや活動の場を増やしていく必要があることをお示ししております。  次にウ、学びの成果を活かした地域活動の促進では、受講者アンケートにおいて「事業を通じて新たなつながりが増えた」との回答が約60%となっており、受講者のグループ化等に取り組んできたものの、グループ同士の横のつながりづくりや、個人の学びの成果を生かす仕組みは十分とは言えない状況があることから、課題としては、多様な事業によるつながりづくりを進める必要があり、グループの育成及び活動支援、個人の学びの成果の地域還元に向けた効果的な取組が求められることをお示ししております。  右側には、市民館における利用団体数や事業参加者数などの5年間の推移と、これまで実施した市民意見聴取の主な意見を掲載しておりますので、後ほど御参照願います。  7ページを御覧ください。(2)市民館運営の基本的な考え方でございますが、「学びを通して、人・つながり・地域づくりを支える生涯学習の拠点をめざして」として、今後の市民館事業・サービスを展開してまいりたいと考えておりまして、次の(3)市民館の事業・サービスの展開の方向性において、Ⅰ、市民が集う利用しやすい環境づくり、Ⅱ、多様な市民ニーズに対応した学びの支援、Ⅲ、多様な主体の参加と協働・連携による地域づくりを3つの方向性として取組を推進してまいりたいと考えております。  右側には市民館の運営のあり方の体系イメージ図をお示ししておりますので、後ほど御参照願います。  8ページを御覧ください。(4)取組の方向性のア、基本方針Ⅰの市民が集う利用しやすい環境づくりでございますが、(ア)施設利用の促進のための取組の推進といたしまして、市民館が気軽に集える居場所となるよう、館内スペースの有効活用を検討するとともに、市民館を知ってもらう体験講座の開催や地域団体等と連携した取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)あらゆる世代に向けた魅力ある取組の推進といたしましては、様々な世代への学びの機会の提供に向け、市民の関心が高いテーマや気軽に受講しやすいテーマの講座等を開催するとともに、働く世代に向けた講座開催などの取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(ウ)戦略的な市民館広報の取組の充実といたしましては、既存の広報に加え、SNSやメールマガジンなどの多様な広報媒体の活用等により、魅力ある地域情報の発信などを進めてまいりたいと考えております。  次に、イの基本方針Ⅱ、多様な市民ニーズに対応した学びの支援の(ア)、身近な場所での学びの場づくりの推進といたしましては、市民館で実施する学級・講座に加え、身近な地域の施設と相互に連携した出張型の学級・講座等を開催するとともに、講師派遣や出前講座などの取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)まちの資源を活かした取組の推進といたしましては、魅力ある地域資源を生かしながら、多様な主体と協働・連携した取組を推進するとともに、地域での体験型学習等を企業・団体等と連携しながら進めてまいりたいと考えております。  右側に参りまして、(ウ)ICTを活用した新たな手法による事業・取組の推進といたしましては、新しい生活様式に対応した学習機会の提供に向け、ICTを活用したオンラインによる学級・講座等の実施や、デジタル化した教材・資料などの提供を進めてまいりたいと考えております。  次に、ウの基本方針Ⅲ、多様な主体の参加と協働・連携による地域づくりの(ア)、地域人材の活用に向けた取組の推進といたしまして、市民が持つ多様な知識等を地域に還元できるような仕組づくりに向け、市民が学んだ知識を生かし、地域の活動の担い手となれるよう育成・支援しながら、市民が学びの成果を生かす場づくりの取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)地域団体の育成や交流に向けた取組の推進といたしましては、地域団体間で新たなつながりが生まれるような取組などを進めるとともに、地域で活動を始める際や活動を続ける中での様々な相談・支援の取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(ウ)多様な主体との協働・連携に向けた取組の推進といたしましては、市民が参画する市民館サポートボランティアを養成・育成する取組や、市民館で活動する研究会・サークルなどの多様な主体との協働・連携した取組を進めてまいりたいと考えております。  9ページを御覧ください。(5)管理・運営の方向性のア、市民館の管理・運営についてでございますが、(ア)今後の市民館の管理・運営の検討といたしましては、市民館の機能を最大限に発揮しながら、学校も含め、様々な施設や団体等と、より協働・連携できる体制づくりの検討をお示しするとともに、(イ)効率的・効果的な管理・運営手法の検討」では、それぞれの施設形態などの違いに応じた適切な維持管理の実施と、7区の地域特性に応じた事業・サービスの推進のため、効率的・効果的な管理・運営手法を検討することをお示ししております。  次に、イの市民館における事業・サービスについてでございますが、(ア)今後の市民館における事業・サービスの充実として、社会教育法の目的を達成するための事業・サービスは継続実施し、幅広い世代を対象とした事業・サービス、地域への愛着を生み出す事業・サービス、地域の課題解決につながる事業・サービスなどの充実を進めることとし、(イ)柔軟な利用ルールや効率的・効果的な事業・サービス提供手法の検討では、利用者や関係団体、地域等との協働・連携による対話を基本とした柔軟な利用ルールの検討や、サービスの質の向上のための民間活用などの効率的・効果的な事業・サービス提供手法を検討することをお示ししております。  右側に参りまして、(6)事業推進に向けた人材育成の方向性のア、市民館職員に求められる役割及び、イの市民館職員に必要な資質・能力では、社会教育振興を担う専門的職員として市民館職員に求められる役割や必要な資質・能力についてまとめております。  また、ウの市民館職員の資質・能力の向上のための計画的・体系的な研修では、現在の人材育成に関する取組をお示しした上で、今後、市民館職員としての役割に必要な能力を身につけるため、計画的・体系的な研修事業の再構築を進めることをお示ししております。  10ページを御覧ください。12、今後の図書館の運営のあり方といたしまして、まず(1)図書館の現状と課題のア、利用状況・ニーズ等を踏まえた施設利用環境の向上では、図書館における利用者人数等が減少傾向にあること、また、利用目的の1位は本を借りるで、滞在時間は約7割が60分未満である中、閲覧席の不足等の改善を望む意見などが寄せられていることから、課題としては、館内の限られた空間の有効活用や、運営・利用ルールの見直し、魅力あるサービスや事業の展開による利用の促進が求められていることをお示ししております。  次に、イ、読書活動推進のための身近な場所でのサービスの展開として、地区館及び分館でのサービスのほか、自動車文庫などにより、身近な場所でのサービスの展開を図っておりますが、地域には民間の地域文庫等の図書・読書に関わる様々な資源が存在し、これらとの連携・活用については、多くの可能性が残っていることから、課題としては、読書活動の推進に向けて、地区館及び分館を拠点としながら、地域の中で広く図書館サービスを展開していくことが求められていることをお示ししております。  次に、ウ、「知と情報の拠点」としての役割の強化として、これまでも蔵書数・タイトル数の増加や、市民の幅広い読書要求に応えるための多様な資料収集のほか、市民の学習活動等を支援するために、情報提供サービスとしてインターネット等の環境を整備しているところではありますが、今後の課題としては、市立図書館全体として、多様な蔵書構築を図るための環境を整備するとともに、将来にわたり継続的に資料を収集・保存・提供していくことが求められることをお示ししております。  右側には、利用者数や入館者数などの5年間の推移と、これまで実施した市民意見聴取の主な意見を掲載しておりますので、後ほど御参照願います。  11ページを御覧ください。(2)図書館運営の基本的な考え方でございますが、「市民にとって役立つ、地域の中で頼れる知と情報の拠点をめざして」とし、今後の図書館事業・サービスを展開してまいたいと考えておりまして、次の(3)図書館の事業・サービスの展開の方向性において、Ⅰ、一人ひとりの市民が使いやすいしくみづくり、Ⅱ、多様な利用ニーズに対応した読書支援、Ⅲ、地域や市民に役立つ図書館づくりを3つの方向性とし、取組を進めてまいりたいと考えております。  右側には図書館の運営のあり方の体系イメージ図をお示ししておりますので、後ほど御参照願います。  12ページを御覧ください。(4)取組の方向性のア、基本方針のⅠ、一人ひとりの市民が使いやすいしくみづくりでございますが、(ア)図書館利用促進のための取組の推進といたしまして、図書館を知ってもらう取組や多種多様な図書・資料がある強みを生かした取組、あらゆる世代や多様な利用ニーズに適切に対応するための取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)本を通じた支援や交流の場づくりの推進といたしまして、読書会、朗読会など参加型の読書普及イベントの実施や、市民の交流に向けた本棚の設置などの取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(ウ)戦略的な図書館広報の取組の充実といたしまして、既存の広報に加え、図書館をより知ってもらい、利用してもらうためのリーフレットの作成や、内容や対象を踏まえた広報媒体による情報発信を進めてまいりたいと考えております。  次に、イの基本方針Ⅱ、多様な利用ニーズに対応した読書支援の(ア)、多様な主体との連携や地域資源を活かした読書普及活動の推進といたしまして、地域文庫や市民活動団体等の多様な主体と協働・連携した取組や学校・企業等と連携した取組などを進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)他施設等との相互連携による図書館機能向上のための取組の推進といたしまして、他施設等や地域イベント等に合わせた出張図書館など、利用促進のための取組を進めるとともに、返却ボックス自動車文庫の活用に加え、他施設等での貸出・返却ポイントの設置の可能性に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。  右側に参りまして、(ウ)ICT活用による事業・取組の充実といたしまして、電子書籍や音楽配信サービス図書館アプリ等、ICTを活用した新たなサービスの導入に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、ウの基本方針Ⅲ、地域や市民に役立つ図書館づくりの(ア)、図書館ボランティアの育成・支援の取組の推進といたしまして、図書館運営の様々な面において、市民が活躍できるボランティアの育成などの取組を進めるとともに、地域の多様な主体との協働・連携に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(イ)他機関等との相互連携による相談支援・交流の取組の推進といたしまして、多様なニーズへの適切な対応のため、市民活動団体や企業などの多様な主体と協働・連携し、図書資料の活用を通じて地域課題の解決に向けた相談・支援、交流の場となるような取組を進めてまいりたいと考えております。  次に、(ウ)多様な「知りたい」のニーズに応える図書館サービスの充実といたしまして、効率的・効果的な図書資料の収集、保存を行うため、図書館ネットワーク機能の強化手法の検討や、誰もが情報にアクセスしやすい図書サービスの取組を進めてまいりたいと考えております。  13ページを御覧ください。(5)管理・運営の方向性のア、図書館の管理・運営についてでございますが、(ア)今後の図書館の管理・運営の検討では、全市的な図書館サービス向上のため、図書館ネットワーク機能の強化を図るとともに、学校も含めた身近な地域の様々な施設や団体等と、より協働・連携できる体制づくりを検討していくことをお示しするとともに、(イ)効率的・効果的な管理・運営手法の検討では、それぞれの施設形態の違いなどに応じた適切な維持管理の実施や、求められる多様なニーズへの柔軟な対応など、効率的・効果的な管理・運営手法を検討することをお示ししております。  次に、イの図書館における事業・サービスについてでございますが、(ア)今後の図書館における事業・サービスの充実として、図書館法の目的を達成するための事業・サービスは継続実施し、図書館の利用をより一層促進する事業・サービス、地域への愛着を生み出す事業・サービス、地域の課題解決につながる事業・サービスなどの充実を進めることとし、(イ)柔軟な利用ルールや効率的・効果的な事業・サービス提供手法の検討では、利用者や関係団体、地域等との協働・連携による対話を基本した柔軟な利用ルールの検討やスペースの有効活用、サービスの質の向上のための民間活用など、効率的・効果的な事業・サービス提供手法を検討することをお示ししております。  右側に参りまして、(6)事業推進に向けた人材育成の方向性のア、図書館職員に求められる役割及びイ、図書館職員に必要な資質・能力では、図書館の目的を遂行するための専門的職員として求められる役割や必要な資質・能力についてまとめました。  また、ウの図書館職員の資質・能力の向上のための計画的・体系的な研修では、現在の人材育成に関する取組をお示しした上で、今後、図書館職員としての役割に必要な能力を身につけるため、計画的・体系的な研修事業の再構築を進めることをお示ししております。  14ページを御覧ください。13、今後の市民館・図書館の施設整備の方向性についてでございますが、(1)施設の現状と課題として、市民の生涯学習活動を支えるとともに、多様なニーズに対応するため、市民館・図書館の一層の利用環境の向上を図る必要があること、次の(2)環境整備の主な取組では、既に取組を進めております教育文化会館、新しい宮前市民館・図書館の整備についてを記載しております。  右側には、(3)施設整備の基本方針といたしまして、今後の市民館・図書館のあり方における事業・サービスの展開の方向性や、資産マネジメント第3期取組期間の実施方針の策定に向けた取組等の関連施策の動向等を踏まえ、現在の施設を基本に施設整備を進めていくことをお示ししております。  最後に、今後の策定スケジュールについてでございますが、この中間とりまとめは、来年1月を目途に策定を進める「今後の市民館・図書館のあり方」(案)に向けた検討状況を御報告するものでございまして、その後パブリックコメント手続を実施した上で、令和3年3月頃までに「今後の市民館・図書館のあり方」を策定してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 ○木庭理香子 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆片柳進 委員 全体がまだまとまらない部分もあると思うので、まとまっているところから先に伺いたいんです。最後にスケジュールの話がありまして、今回中間とりまとめが新たにできたと把握しているんですが、最初の大きな市民館・図書館のあり方の審査として、本年2月の委員会のときに出されたスケジュールは、11月までに市民意見を聴取して、12月に案を出して、パブコメを出して確定するという流れで報告されていたと思うんです。今回、中間とりまとめというのがこの時期に出てきたのはどういう変更があったのか、その点伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 2月にお示しした基本的考え方のスケジュールの中では、委員が今おっしゃったようなスケジュールをお示ししております。この間の社会状況の変化といたしましては、まず新型コロナウイルス感染症拡大による影響もございます。市民意見聴取等のやり方の工夫などに時間を要したところがございます。  もう1点は、2月の文教委員会の中でも、案等を策定する前にしっかりと皆さんと議論をするということも含めまして、案を出す前に中間とりまとめを策定いたしまして、さらにここからもう一度様々な方の意見を伺いまして、1月を目途に案を取りまとめることで予定を変更させていただいたところでございます。 ◆片柳進 委員 2月のときにも私もいて、先ほど言われた内容の意見も私も言わせていただきました。こういう計画を進めるときに、案が固まった段階で、それからパブコメなんかがかかっていくわけですけれども、この段階でいろいろな意見を言っても、骨格部分はもう固まっていて、それ以降いろいろ意見を言っても、もうその流れが決まっているので、その意見が余り反映されないのではないか。こういうことが様々市のあらゆる計画、どこでもそうですけれども、そういう声が寄せられてきていて、そういう骨格部分についても、意見が言えるようにしてほしいというのを2月のときにも改めて指摘したことがありました。  今回、こういう中間とりまとめを出していただいて、各案が固まる前に、その方向性について言える場ができたというのは非常に重要だと思っていますので、教育委員会にかかわらず、ほかのこともそうですけれども、こういう市民の意見が計画の本体部分というか、一番軸になる部分についてもしっかり聞いていく。市の様々な人がそれを参考にして進められるという在り方は非常に大事だと思いますので、今回の大事な例だと思いますので、ほかのところでも生かしていただきたいと思います。  ほかの部分については、もう少し検討して質問させていただきたいと思います。ひとまずは結構です。 ◆大庭裕子 委員 この議論というか、基本的な考え方というのは2月に示されていたと思うんです。そもそもの話で申し訳ないんですけれども、市民館・図書館のあり方ということで、2つ並列して考え方の在り方を示しているわけです。これというのは、今回初めてというか、以前もこういう位置づけでやっていたということではないんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これまでは、こうした市民館・図書館のあり方というものをお出ししたようなことはなく、教育プランの中であるとか総合計画の中ですとか、そういうところで具体的な取組等をお示しさせていただいているところでございます。今回のあり方につきましては、一方で、先ほどもお話しさせていただいた教育文化会館であるだとか、新しい宮前市民館というところの具体的な整備が進んでいる中で、今の生涯学習社会全体を見つめて、今後の市民館・図書館のあり方の必要性を感じたところからスタートしているものであるものと考えてございます。 ◆大庭裕子 委員 何かすごく議論しにくいというか、違和感を感じるんです。市民館と図書館というのは、今説明があったように、別々で御説明されるわけです。目的のところは何か一緒になっていて、そこにも書いてありますけれども、状況が超高齢化社会がやってきて、人口が減少になって、そういういろいろ背景がある中で、社会づくりとか地域づくりとか、これまで以上の役割を果たしていかなければいけないというのは分かるんですけれども、図書館にも同じような考え方で、ここにずっと図書館を吸収されてきてしまうような、そんな気もしてきたんです。ここに出されているのは、効率的だとか効率化だとかサービスのことが書かれたりとかいろいろあって、そういうところでの位置づけが、市民館のほうはとてもよく分かるんですけれども、図書館のほうにこの考え方を持っていくと、これでいいのかなと思うようなことをちょっと感じて大変違和感を感じるんです。  こういう手法というのは、他都市や政令市なんかも、成り立ちが違いますから、そもそも市民館というものが他都市の中で同じように名前は使っていたりしていますし、活用の仕方も違っているのかもしれないんですけれども、図書館とこういう市民館とか公民館でも、同じように考え方をまとめてきているような自治体というのはあるんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員がおっしゃったように、そうした合わさったやり方をしているというところは少ないというか、ないのかもしれないです。ただ、川崎の場合、委員が今おっしゃたように、成り立ちとして、市民館・図書館は合築というか、複合施設として整備を進めてくる中で、同じ社会教育施設として、ともに連携を図りながら取組を進めてきているというのは事実でございますので、今後の市民館・図書館の在り方を考えるときにも、ハードの部分も含めてしっかりと考えていく必要があることから、今回、一緒に考え方をお示ししているところで、委員、御指摘のように、運営の在り方のところについては、それぞれの施設の特性がありますので、今回の今後の市民館・図書館のあり方の中でも、運営の在り方については両方違うところに分岐をしていく。そのような考えになってございます。 ◆大庭裕子 委員 ほかのところではそういうことはないという御答弁なので、一緒に在り方を考えていくというところについては、それぞれの施設というか、市民館・図書館という位置づけをもっと深めなければ、それぞれでいけないと思うので、そういう点については、本当に時間をかけていく必要があるなと、市民の意見を聞いていく必要があるなと思っています。  2月のときに、川崎市内に図書館数がどれぐらいなるのかですとか、政令市の状況なんかも調べていたと思うんです。また、閲覧席の問題とか、それも今、人口が川崎の場合は物すごい増えていて、中原区を例に、2月の議事録を見たら、閲覧席が少なくなってきていて、限られたスペースでということで言われているんですけれども、このときに、中原図書館は一部時間で利用を制限する取組をしているような答弁があったんですが、これは本当に今そうなんですか。 ◎小島 中原図書館長 中原図書館につきましては、整備の当時から1割程度、23席になりますけれども、時間管理席というものを導入させていただいておりまして、こちらは利用者御自身がどのぐらい使うかを指定していただいて、自分が使う時間帯を入れていただき、その利用時間を設定しております。現在はコロナの関係がございますので、1時間を2回まで使えるとさせていただいております。 ◆大庭裕子 委員 そうすると、これは中原図書館だけということなんですか。 ◎小島 中原図書館長 現在、システムとして導入しておりますのは中原図書館のみになります。 ◆大庭裕子 委員 図書館は、横浜でしたけれども、私も学生のときに使って、朝から夕方まで、お弁当を持って行ったことがあるんです。若い方なんかも、昨日ちょっと見てきましたけれども、夜だったので、若い方がコロナの影響もあるから、ソーシャルディスタンスで座席を空けながらやっていました。いろいろ言われていましたけれども、閲覧席があって、そこで本当に時間をかけて、資料を出して勉強する。そういうことをする場合に、時間制限があると、行くのも大変だし、時間制限もあって、ほかのところに行ってしまおうかなとなってしまうのではないかなと思うんです。その辺はどのようにお考えになっていますか。 ◎小島 中原図書館長 ありがとうございます。システム的に時間を指定させていただいておりますのは全ての席ではございませんので、今コロナの関係で席の数が変わっておりますけれども、200席のうちの20席程度、約1割ということを時間管理席にさせていただいております。  ほかの席につきましては、特に時間の制限をしておりませんので、1割方、20席程度は、本を読みに来られる方とか席をすぐ使いたい方とかもたくさんいらっしゃるので、朝からずっと使われている方ばかりではなく、こちらの資料に書いてありますように、1時間程度お使いになる方が多くいらっしゃるという実態もございますので、そういうことを受けて時間制限をさせていただいている。ただ、現在は1時間掛ける2回とさせていただいておりましたけれども、以前、コロナの前は30分単位で2時間まで、それが最大4時間まで使えるようにしておりましたので、現在の2時間という時間制限より、最大4時間使えたということを確認していただければと思っております。 ◆大庭裕子 委員 限られたスペースの中での実行ということで、現在ということですので、2月のときも議論になっていたりもするんですけれども、現行に見合う図書館1館当たりの人口数なども、川崎市は人口が本当に多いわけです。だから、そういう点で、もっと図書館を造っていく必要があるのではないかなと思うんです。さいたま市などの例もあったと思うんですけれども、15年間に物すごい増やした。15館増やしたということで、貸出数は非常に高いということを聞いているんです。図書館の数がは多いということが、借りる方々が多いかなと思うんですけれども、さいたま市が15年の中でたしか15館増やしたと思うんです。この辺についてはどうして増やしたかというのは何か聞いていることはあるんですか。 ◎前田 生涯学習部長 資料が今手元になく、記憶の中でお答え申し上げるということでお聞き取りいただきたいと思います。さいたま市におきましては、浦和市などとの合併の状況もございまして、そんな形で図書館数が変化していたかと存じます。 ◆大庭裕子 委員 合併が理由ということだとお答えがあったんですけれども、蔵書数なんかも非常に多くなっているということで聞いているので、この辺なんかは、事例もあるわけですから、聞き取って研究していただけたなと思います。  それと、今気になったのは、司書の役割は大変重要だと思うんですけれども、先ほど13ページのところの右側、(6)のイのところに、司書について「長期的展望にたった将来ビジョンを持ち、社会の動向に注意し、コスト意識を持つ必要」があるということで、図書館職員のことで言っていると思うんですけれども、司書なんかもこういうところに入ってくるんですか。こういうことを求めるということでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の部分で言いますと、(6)のアのところの「図書館職員は」というところの部分については「図書、資料その他必要な情報を収集し、生涯学習を支える役割を担っています」として、ここは司書の役割をまさに考えているところです。イのところについては、これから地域づくり等を進めていくに当たって、図書館職員に求められる能力、いろいろな学識とかの意見の中でも、司書という資格だけを持っていても、それが生かされるというのはなかなかなく、図書館業務の経験だとか、コミュニケーション能力だとか、そういうものを今後高めていく必要があるという御意見もいただいておりますので、そうした観点のところで(6)のイは記載をさせていただいたところでございます。 ◆大庭裕子 委員 では、そうすると、司書に該当する考え方というのは、司書の位置づけですとか役割だとかというのは、アのところで考えたらいいということでよろしいんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 基本的にはそこの部分に盛り込みをさせていただいたと御理解いただければと思います。 ◆大庭裕子 委員 そういう意味では、川崎市の司書というのは今どういう状況になっているんでしょうか。正規とか非正規とか全体のそういう割合というのを教えていただきたいんです。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の地区館においては、職員のうちの約半数が司書の資格を有しているとなってございます。 ◆大庭裕子 委員 半数というと、もうちょっと細かく全体の人数、職員がこれだけいて、司書が何人というのを分かりますか。
    ◎箱島 生涯学習推進課長 平成31年4月現在でございますけれども、48%ぐらいでございます。79人に対して38人という数字になってございます。 ◆大庭裕子 委員 こういう数字で、半分は司書だということでしたけれども、正規とか非正規とかというところではどうなんですか。雇用形態はどうですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今の私のお答えは正規職員でございます。 ◆大庭裕子 委員 司書は大事だと思うんです。来館された方々への対応として、聞いて、いろいろと本を探したりすることもそうでしょうし、そこの図書館になかった本をどこにありますよとかいうことですとか資料なんかも調べたり、いろいろインターネットでまた調べてみたりとか、そういう点で言えば、いろいろやり取りがありますね。だから、そういう意味では、来館された人は、一緒に相談に乗ってくれるということを通じて、来館する人たちもそこに行けば何でも知れるみたいな、そういうことが必要だと思うので、そういう点で言えば、司書数もこれでいいのかなと思います。  川崎市は、司書を市の職員として採用するということをしていないと聞いているんです。たまたま市の職員で司書の資格を持っていた方が抜擢されていくということなのかもしれないんですけれども、これからのことを考えた場合に、専門性のある仕事ですし、短期で辞めてしまうようなことがないように、継続的なことも利用につながってくるかな。これが図書館の本来のにぎわいになってくると思うので、そういう点は、他都市と比べてみると、決して多くはないと思うんです。そういう点なんかまた今後も聞いてはいきたいと思いますけれども、一応そういうことで、司書の充実を図ってほしいと思います。 ◆織田勝久 委員 幾つかお尋ねしたいと思います。最初に細かいところ、8ページですけれども、ウの(ウ)、「市民館の運営などの様々な場面において、市民が参画する市民館サポートボランティアを養成・育成する取組を進めるとともに、市民館で活動する研究会・サークルなどの多様な主体との協働・連携した取組を進める」という部分で、これはこれでもちろんやっていただきたいと思うんですけれども、一生懸命地域で関わる取組をしていただく方たちというのはそれなりの思いもあるので、だから、逆から見ると、ある種既得権益的に、新規の人間はそこに関わりにくいとか、また逆にそういうボランティアの皆さんが一生懸命やっていただいていると、市民館当局として物が言いにくいみたいな雰囲気もあるというのは感じるんです。そこら辺の課題認識、また、どういうふうに対応しているかみたいな議論はされているんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これまでも社会教育振興事業の中で、例えば識字学級とか保育とか、いろいろなところでボランティアの方に市民館の事業に参画をしていただいております。本当に一生懸命やっていただいておりますので、そこの部分については、教育委員会としても感謝申し上げなければいけないということがございます。そうした中で、その方たちだけがそこを使うということではないとは考えておりますので、すごく一生懸命やってもらっている方の気持ちを、しっかりとそこに寄り添いながら今後やっていければと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 だから、一生懸命やっていただく方たちの意欲は大事にしていただくにしても、彼たちのというか、開かれた市民館といいますか、開かれた地域づくりといいますか、そこら辺が一つ課題だと思いますので、ぜひ工夫していただきたいと思います。  それから、10ページの「今後の図書館の運営のあり方」のところですが、(1)の「イ 読書活動推進のための身近な場所でのサービスの展開」ということでの「現状」と示されておりますけれども、丸の2つ目、「地域では、民間の地域文庫や読み聞かせボランティア等の多様な主体による読書の広がりにつながる活動が行われている」、こういうことで地域資源の活用・連携ということですが、長年伝統のあったグループ活動が終わってしまうとか、あと民間の地域文庫、宮前にも幾つかありますけれども、そういうところの運営が行き詰まるとか、そういうことも現実に聞くんです。「民間の地域文庫や読み聞かせボランティア等の多様な主体」、そこの実態について少しお聞かせいただけますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 特に読み聞かせのボランティアについて、各図書館で、例えば月に何回とかという形で、本当に一生懸命やっていただいている部分がございます。地域文庫につきましては、各区でそれぞれ数の差はありますけれども、まだまだそうしたところとの連携が十分でない部分というのも、課題で先ほど私のほうで申し上げさせていただきました。そうしたものをしっかりと把握しながら、今後より一層そことの連携を強めていける取組が必要なものと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 大切な地域資源を積極的に生かす。それは頑張っていただきたいと思います。  この間ずっと御説明を聞いて、非常に網羅的にいろいろ書かれていて、基本的にはまあまあ方向性が示されているのかなと理解しています。今後の社会教育の振興方策で、特に「人生100年時代の生涯学習社会の実現」という部分で、特に地域づくりということが強調されています。この文言のとおりだと言われたらそれまでですが、基本的には、正直、地域は核家族がどんどんなくなっているなんていうことに一番象徴されているような、今付き合いを構築するというのも苦労されてきていると思いますけれども、どちらかというと、地域がばらばらになっていってしまう。そういう方向性を感じることが多いわけです。  それから、ライフスタイルの多様化とかいろいろな言い方があるにしても、地域がまとまっていくという方向性よりも、どちらかというと、悪い言い方をすると、地域がばらばらになる。個々の主体性が自由になると評価する人もいるのかもしれないけれども、そういう傾向の中での地域づくり。また、それに対して市民館・図書館の在り方、そこの基本をもう一度聞かせていただけますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まさに委員から今御指摘があったように、これからの人口減少社会を考えたときに、これまでもいろいろ課題として認識されてきておりますが、地域のつながりの希薄化みたいなところについては、生涯学習に限らず、様々な分野で課題の根底にあると考えてございます。  生涯学習の分野についても、人口減少社会の中の地域の中の希薄さから生まれてくるいろいろな地域課題みたいなものを解決していくのに、我々のほうで言うと市民館・図書館というところがそれぞれの役割を果たしていく必要があるということを、今回の10年後を見据えたところとして5ページの8の地域づくりのところで理念として掲げさせていただくことによって、これまで特に市民館のほうにつきましては、人づくり、つながりづくりというところは、いろいろ団体と団体のつながりとか、講座などで人づくりをしていくみたいなところのイメージはこれまで強かったと思うのですが、それに加えて、新たに両方の施設で地域づくりをより一層進めていくということを今回の10年後の未来を見据えて盛り込んでいる。そうしたことが今回のポイントなのかなと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 もう17~18年前の例の宮前の生涯学習拠点施設、今のアリーノの事業の議論と基本は変わらないのかなと。この委員会は宮前区選出の方がいっぱいいらっしゃるから、石田委員もそう、あと山田(晴)委員もそうだけれども、一生懸命議論して、一緒にやらせていただいた記憶があります。とにかくいろいろな目的はもちろんあるんだけれども、基本的に市民の皆さんがそこに行って、またここに集まろうよ、寄ろうよというのが基本だと思うんです。だから、市民館を利用する方、図書館を利用するということの利用の仕方は多種多様なわけですから、できれば極力いろいろな方たちの要望にしっかりと対応されるということが理想だと思うんですけれども、その前提として、とにかく市民の皆さんがそこに自然に足を向けたくなる。それが基本だと思うんです。  今回、とりあえず今進めています新しい宮前市民館・図書館の整備、これをある種リーディングプロジェクト的にということが書かれておりますけれども、私は利用施設の複合化、それが一つ大きなポイントだと思うんです。今皆様、御議論されている一番のポイント、また今、図書館の今後の在り方について、市民の皆さんに入っていただいたワークショップなんかもやられていて、それについては、高校生や特に中学生なんかにも声をかけていただいて、非常にいい機会をつくっていただいていると私は評価しているんだけれども、そういうようなところから得た知見も含めて、基本的にこの複合化ということの中での市民の利用の多様性、多目的化にどう対応していくのか。そこの基本を聞かせていただけますか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 御指摘のとおり、今、市民意見聴取、多様な世代を含めながら、市民館・図書館の利用のルールとかというものについてまさに検討している最中でございます。中学生から非常に多いのが、気軽にふらっと立ち寄れる、それと中学生というのは、何か行事がそれぞれあると、彼らの世代なりにちょっとした仲間で集まって話し合いをしたりとか、ああ、どうだったねという思い出を話してとか、そういう気軽にふらっと寄れる場、会話ができる場というものが非常にニーズが高いです。また、Wi-Fiとか情報通信機器、そういうものもニーズが高いと、これまでの意見聴取で認識しているところでございます。  そういった状況の中で、複合化という委員の御指摘の中で、使い方といたしましては、市民館・図書館それぞれの強みがございます。そういう状況の中で、利用者それぞれの目的に応じて、それぞれの本来の目的があるんですけれども、それぞれの強みを生かして、相互にスペースを有効活用できるような仕組みづくりというものが、これから公共施設、特に市民館・図書館の複合館にとっては必要だと認識しているところでございます。 ◆織田勝久 委員 今日いただいた資料の13ページに「令和元年度かわさきの図書館アイデアミーティング等からの主な市民意見」と出ています。この中で「閲覧席の混雑を市民館の空き部屋などで解消できると良い」、これはもうまさに相互利用の御意見としてあるわけだし、あと「市立の公共施設と連携して予約した本の受取りができると良い」、本を借りたいという方たちの要望のニーズも示されているわけです。あと「夜間まで開館時間を延ばしてほしい」、あともう一つ「飲食スペースの充実」、これはもうあくまでも目的があってということだと思いますけれども、それから「地域ごとに館の特性を考えて、声出しOKの時間をつくる」ということで、課題としてはここに随分集約されていますね。  だから、図書館を使うというイメージの中で、とにかく文献みたいなものをしっかり読み込む。静ひつな環境を求めて、しっかり学習したい方もあれば、何となくお茶でも飲みながら、くつろいだ雰囲気の中で新聞、雑誌等を読みたいよという方まで、幅広い利用目的の方たちがいらっしゃると思うんです。だけれども、図書館だけに限定すると、どうしたって限られた敷地面積になりますから、ぜひ市民館との、ここは複合化という意味合いにおいて、それぞれ利用する方たちのニーズに合った使い道と。そういう意味では、例の大和のシリウスなんか実際何回か行かせていただいて、先進的な事例を私も勉強させていただきましたけれども、ぜひ複合化のメリットというものを最大限生かしていただきたいと思います。  極力目的別といいますか、なかなか類型もしづらいだろうけれども、今申し上げたアイデアミーティング等の課題も含めて、多くの市民の皆さんの要望にしっかりとお応えいただく。そこについてはこれからどういう形で議論を進めていかれますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員から今御指摘いただいた主な市民意見のところにつきましては、基本は、この上に書いてあるように、柔軟な利用ルールであったり、スペースの有効活用などの中で検討を進めていければと思っています。ハードにつきましては、今お話がありましたように、教育文化会館でありますとか新しい宮前市民館・図書館については新しく施設づくりを行いますので、こうした中でハードの部分も含めて、ソフトも含めて考えていければと考えてございます。  一方、取組の方向性の中にも、市民館・図書館の中で、様々その辺の検討事項を取り組んでいるというところがございますので、そうした中でしっかり検討を進めていければと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 ということで、人様が気軽に行きたいな。こういうような動機づきがある施設と。特に鷺沼については地域生活拠点という位置づけがありますね。それから、今おっしゃった形で、いろいろな多様な目的を望んでいる方たちに極力しっかり対応ができる、そういうこと。その中で、当然飲食の問題なんかも出てくると思いますけれども、しっかり整備していただきたいと思います。  とはいいながらも、特に図書館機能については、その専門性を期待するという方もいるわけです。さっきも一部、どういう形の施設形態だという議論がありましたけれども、特にレファレンス業務については、今後どうするかということの議論を慎重にしていただきたいと思うんです。  私は、民間の皆さんにお願いすることが全て悪いとは思っていないけれども、ただ、今の提供している中身のサービスが落ちてしまうというのは困るんです。今、別の議論もいろいろしていますけれども、全然違う話だけれども、例えば今議論になっている教育センターなんか、これは全部民間にしてしまったから、本来行政が有すべきサービスの質というものはもう維持できない。また、行政としてもその経験やノウハウがなくなってしまったから、民間サービスの質のしっかりとした比較検討ができない。そういう問題が現実にあるわけです。  だから、仮に民間活力を活用するにしても、しっかりと官の直営で残す機能というものを残しつつ、官と民でしっかり比較して、双方がいい意味で刺激し合う。そういうふうにするのがこれからは普通だと思うんですけれども、特にレファレンス業務を中心としたこれからの図書館機能の在り方について、今はどういう議論をされているのか。今お話しいただける範囲でいいので聞かせください。 ◎箱島 生涯学習推進課長 基本的には、今も市民館・図書館、民間に業務を委託してお願いしているところがございます。委員おっしゃったように、民間の管理運営手法の中でお願いをしていくときに一番大事なのは、何をお願いして、何を行政がしっかりと大事なものとして取り組んでいくのかということは基本線になると思っています。そこは必ずしっかり担保していかないと、サービスの低下につながるところもございますので、まず公としてしっかりやっていくものは何なのか、民間に効率的、効果的なものでお願いしていくものは何なのか。こうしたところから官民連携して、よりよい市民サービスができると考えてございます。 ◆織田勝久 委員 そこは慎重にしっかり議論していただいて、そういうことでこれは要望しておきます。  最後に一つ、人とかが気楽に立ち寄りたい、行ってみたいということと、交通アクセスの問題というのも実際連動してくるんです。だから、教育委員会の所管だから、交通アクセスの問題は余り出ていませんけれども、これは人様により集っていただくその環境をよくするという意味合いにおいて、交通アクセスの問題も、これは大事だということを引き続きまちづくり当局にしっかりお伝えをしていただきたいと思うんですが、それについてはいかがですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 利用しやすく、気軽に訪れやすいということは、いろいろな市民アンケートとかからも、その意識が高いということは我々も十分認識しているところでございます。いろいろな歴史的な背景があって、今の施設は所在しているということも併せて認識しております。そういうことも踏まえまして、14ページの右側、13の「(3)施設整備の基本方針」の「イ 計画的かつ効率的・効果的な施設整備」の中の5つの視点の中で、「まちづくり施策との連携」というものは当然我々としては考えております。長寿命化を基本にやっていきますけれども、宮前市民館とか教育文化会館のようなまちづくりと連動した施策というのも合わせて、そういうこともトータルで今後見ていかなければいけないなという認識は我々としても持っているところでございます。具体的にこれからどうするということについてはないですが、視点としてはそういうものを意識しているということは御理解いただければ幸いでございます。 ◆織田勝久 委員 最後に要望を。さっき申し上げましたけれども、宮前市民館・図書館はワークショップを非常に丁寧にやっていただいて、特に多世代、年配の方たちから本当に中学生、高校生の意見までも幅広く聞いていただいてということで、すごい丁寧にやっていただいていると思いますので、市民館・図書館を実際に利用している、また、利用したいと思っている方たちの要望をしっかりまとめていただいて、そういう方たちの御意見が極力反映ができるように頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆吉沢直美 委員 私は、12ページのところの「ICT活用による事業・取組の充実」というところでお伺いしたいと思っているんです。私は中原区ですけれども、中原図書館、あそこは人口が多いので、閲覧室が少ないかなと。限られてしまっていると。今のコロナ禍で、勉強もそうですけれども、御自宅とかで勉強をやっているという方が多くなってきている。そういった中で、民間ではレンタルスペース、勉強部屋とかそういうのが今はやり出して、動き出して、皆さん、そういうところに行って勉強したり仕事をしている。  そういう中で、ここの12ページに書いてある宅配貸出サービスの実施、これはすごく魅力的だなと思いまして、例えば小さいお子さんなり、特にコロナ禍で外に行けない、行くのをちょっと拒んでしまうといった中で、こういう貸出しの宅配があるとすごく助かるんです。今ネットですぐ、今日ピッてやれば、明日届くというネットサービスがありますね。すごくはやって、私もよく利用するんですけれども、宅配貸出サービスがあれば、買わなくても、こういったのですぐ届けられて、すごく有効なのではないかなと思うんですけれども、これの計画は今どのような感じになっているのか教えていただけますでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今回、宅配貸出サービス、実は今、障害をお持ちの方については、これは郵便局さんとも連携させていただいて郵送貸出しという手段を取ってございます。一般の方につきましても、実は今回の新型コロナウイルス感染症で、コロナ禍の中で図書館も閉めざるを得なかったという状況がございます。こうした部分も考えていくと、新しい生活様式に対応していくためには、一つの手法としてこれを考えていかなければいけないと思っております。今、他都市の事例等を参考にさせていただきまして、どのような形であれば実現ができるのか。場合によっては、これは費用負担の問題が必ず出てきますので、そうした部分も総合的に考えながら、今検討を進めているところでございます。 ◆吉沢直美 委員 ありがとうございます。今まさにこれはあると助かるなという方が多いのではないかなと思うので、ぜひこれは取組を早急に進めていただきたい。  これは私の意見ですけれども、電子書籍、資料のデジタル化とか、こういった時代というので、どんどんデジタル化されて、変わっていくのではないかなと。そういった中で、では、図書館の在り方は、将来、100年、200年後はどんな感じになっているんだろうと。全部電子になった場合に、では、図書の在り方、書籍の存在はどうなっていくんだろうということを考えたときに、時代とともに図書館の在り方も変わっていくのかなと。まして図書館は今はちょっと偏っていて、皆さん、入り切れないと。そういったところも時代とともに考えていかないといけないなと思っているんです。以上です。 ◆山田晴彦 委員 今回の中間とりまとめは多方面にわたっておりまして、でも、具体的な内容を議論する中では整理してきたのかなと思っております。1つは、これからの市民館・図書館を考えていく上では、時間軸として10年先ということはすごく大切な議論だろうなと思っておりまして、ですから、ここで例えば今ある図書館、今ある市民館の在り方の中での課題というものを、10年後にはどういうふうにしていくのかということは一つ重要ですけれども、例えば10年後というと、川崎市も人口ではピークに達してくるし、高齢化率も、75歳以上が3割を超えてくるような時代になってきます。  そうしたときの地域拠点としての市民館・図書館の役割。だから、何を議論しなければいけないかというと、役割だと思うんです。先ほどからいろいろと出てきておりますけれども、図書館は限られている。これを拡充していくということは、私たちもやぶさかではないんですけれども、かといって、財源に限りがある。であれば、市民が求める図書ニーズに対してどういうふうに対応していくのかということが、行政に求められる責任なのかなと思っているんです。  1つは、図書館の充実として、これをどういうふうにしますか、閲覧席が足りないですという話に対して、こういう形にすると。川崎市の場合には、市民館と図書館が一体型だから、それをうまく活用しながらできるような、そういう応用を使っていきますよというお答えを今いただきましたし、さらには拠点ですから、限られた地域の方には利するものだけれども、離れたところから来ると不便だ。そういった方に対する対応として、ネットワークというのがすごく重要だと思います。  先ほど吉沢(直)委員もおっしゃっていましたけれども、これから高齢化が進んでくれば、今までもずっと求めてきました図書館カウンターでの貸出しを、例えば駅チカに置いて、お勤めでなかなか図書館に通えない人でも、そこで図書の貸出しをできるという形の環境をつくってもいいですよというお話をしましたけれども、それだけでなくて、仕事に行かない、在宅にいらっしゃる方々のことも想定しなければいけないというところで、ぜひその環境整備をしっかりしていただく。読み終わったものをどう対応するかというのも必要な話であって、そこは返却ボックスという話になってくるんだと思いますけれども、返却ボックスなのか、あるいは郵便とかそういったものを通して返却するような仕組みはできるのかとか、そういった議論もぜひ入れていっていただきたいなと考えているところでございます。  その上で、もう一つは、5ページの「今後のめざす方向性」に出ているんだろうなと思っておりまして、「(1)行きたくなる市民館・図書館」を目指すんだということは、まさに今言ったような、まだまだ整備をしていかなければならない部分ですけれども、どんなふうになるのか。先ほど織田委員も言っていました。今、民間にある程度運営を委ねているけれども、きちんと押さえておかなければいけないところは、官というか、市として、行政としてしっかりその辺の基準というか、各図書館の機能を平準化して、きちんと行けるというものは、行政が抱えていなければいけないんだろうなと思いますのでお願いします。行きたくなる市民館・図書館として。  その上で、「まちに飛び出す市民館・図書館」というのが、そういった部分での、なかなか拠点を利用することができないような方々に対する対応なのかなと。そこら辺の整備というのはぜひともやっていただきたいし、これは地域内に住んでいるということだけではなくて、お勤め等でそれぞれ川崎市から出てしまって、なかなか利用する機会がないという方についても、そういったことができるような環境づくりというのが必要なのかなと考えています。  その隣側の「人生100年時代の生涯学習社会」ということで、これは私もずっと訴えてきたんですけれども、よく若い人は、新成人になると、成人式を、今であればとどろきアリーナでやります。今回もちょっと自粛しながら、コロナ禍ですから人数を少なくしてやりますけれども、皆さん、新成人になって、こういうような責任を持つんですよという話があるけれども、今度逆に言うと、人生ずっと過ごしてきて、職場等で定年期を迎えた60歳とか65歳の方々が、今度地域デビューする際の地域に関わりをどうやって持ったらいいのかといったときに、仕事をずっとやってきたけれども、地域との関わりはほとんどないという方については、貢献できるそういう素材を持っていたとしても、どうやったらいいかということが分からないんです。  だから、地域デビューをする機会をこういう市民館等でぜひつくっていただいて、これは各区役所の市民館でいいと思うんですけれども、やっていただく中で、成功例とか、例えば、自分自身はこういうITの仕事をしてきたから、パソコンについて地域の皆さんに教えることができますよ、私はこういったことをやってきたから、こういったことができますよということをやる。それを行政がフォローして、それに対してはこういう支援制度がありますよという形の対応をするとかとすれば、そういったことだったら、こういったことに貢献できるなという機会になるので、そういうデビューの機会をぜひつくってほしいという話をしてきたんですが、現状、今どんなような形になっているのか。もし今言ったようなことが仕組みとしてないようであれば、ぜひつくっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これまでも市民館でもシニアの活用についての講座等は実施をさせていただいているところでございます。我々の生涯学習部門でも、例えば地域の寺子屋事業では、地域の方のやりがいとか、少しでも役立っていきたい、こんな知識を持っているというところで、そうした部分にも取組を進めてきています。委員おっしゃったように、これからの10年を見据えると、人口はピークになりますけれども、人口の構成というか、構造も恐らく変わってくるということも念頭に置きながら、その辺のシニア世代の充実につきましては、今後もより一層進めていければと考えてございます。 ◆山田晴彦 委員 取組を一部そういうふうに対応しているということですので、ぜひ周知、具体的なそういう例はあるんだと思うんですけれども、多くの皆さんがそういった機会に触れることというのはなかなかないのかなと。だから、そういうような広報をかけていただいて、一堂に集めるというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、こういったことをやっていますよということをしっかりと挙げていただければなと思います。  最後にもう一つは、この事業ですごく大事だなと思うのは、地ケアと完全にマッチする事業であって、逆に言うと、積極的に働きかけること、伝える場がありますよということではなくて、行政としてしっかり働きかけて、こういった場を使ってくださいということがすごく大事になってくる。外に出るということがいかに大事か、あるいは外に出なくても、そういった機会を自宅で得るということがいかに大事かということだと思いますので、その辺のことをぜひ検討していただきたいなと思います。いかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員から今、周知というお話もありましたが、実は地域みまもり支援センター等は、例えば図書館のほうにつきましては、認知症に関することでともに連携しながら、図書館の一部に認知症の本を専用コーナーでつくったりとか、そういった連携事業を今も進めさせていただいております。図書館だけ、市民館だけで全ての問題が解決できるということはなかなか難しいと思いますので、区役所も含めまして、区役所については、防災から地域のまちづくりまでいろいろなものをやっています。地域みまもり支援センターで地ケアの部分をやっていますので、こうしたところとしっかり連携していくような事業を増やしていくということも大切だと考えてございます。 ◆山田晴彦 委員 では、これからもその活動をしっかりと見守っていきたいと思います。私も地域の方に、今どんなことを行政の方から講座として受けたいんですかというと、課長が今おっしゃったような認知症の問題はすごく関心が高いんです。最近物忘れをするので、地域の方々に物忘れと認知症の違いというものを、ぜひとも行政の方に入ってもらって、そういった講座をしてもらえませんかと。そういったものはもっと身近なところに、例えばアリーノにありますよとか、宮前図書館にこういうようなコーナーがありますよということもお知らせすることはできると思いますので、私も言った部分では広報していきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 ◆松原成文 委員 ありがとうございました。今後の市民館・図書館のあり方ということで、話が一緒になってしまっているようなこともあるんだけれども、別々にお聞きしたいのであります。  市民館等々についてでありますが、6ページ、市民アンケートの結果ということで、令和元年ということですね。コロナの影響もあるんだろうと思うんだけれども、あれと思ったのは、「そもそも関心がない」が3割、「どのようなことができる施設かわからない」が4割、これは最も多いということで、例えば市民アンケート、令和元年度に限ったことであると思うんだけれども、こういう結果というのは以前からこんな状況なんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 令和元年度に市民全体への無作為抽出でやった結果ですので、結果をそのまま我々も受け止めております。ただ、この間に市民意見聴取をする中でも、一度も行ったことがありませんとか、具体的にどんなことをやっているか分かりませんみたいな御意見をいただいておりますので、そこは我々は真摯に受け止めて、まさに先ほどから議論の中にあります「行きたくなる市民館・図書館」というところで、周知も含めまして、取組をどうやって広げていくのか、知ってもらうのかということは大切だと考えてございます。 ◆松原成文 委員 そういうことで、上の棒グラフ、折れ線グラフにもあるんですけれども、令和元年はコロナということで、ある程度考慮しなければいけないのもあると思うんです。平成27年度から令和1年までということだけれども、50%台ですが、平成27年以前は70~80%いっているような時期もあったような、そういう時期はないんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 市民館で以前、例えば成人学級とかそういうものをやっていた時代については、市民館をそういったもので活用している方が多いというのは、市民館フォーラムとか、いろいろなところで市民の方からお話を伺っております。公民館も図書館もですけれども、利用者数の減少傾向はございます。 ◆松原成文 委員 ちょっと待って。図書館と一緒に話をしないでくれますか。まず市民館、公民館だけの話をしていただけますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 失礼しました。市民館教室の下降傾向というのは、全国的な傾向だと我々も認識しております。一つの理由としては、市民館以外にも多種多様に使える部分が増えてきているというものも一つ原因ではあるかなと思っています。社会教育の面で大切な部分もございますので、先ほどから申し上げましたように、まずは行きたくなるような、市民館をもっと知ってもらうような、それと使う方たちが今60歳以上の方が半数というところもございますので、若い世代にも使ってもらえるような、二十歳世代にも使ってもらえるような、裾野を広げていくような取組も進めていきたいと考えてございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。先ほど冒頭の説明で、地域の実態に合った市民館、分館というか、いろいろな話があったと思うのであります。地域の実態に合ったというのは、7つの区の話をしているのか、あるいは市を3つに分けるとか、例えば以前は、教科書採択にしても、3分割、4分割、これはどうしてそうなっているんですかとお聞きをしたときに、地域の状況、実態に合わせてということで、各区がそれぞれ教科書を採択して決まったんだけれども、結果的に採択したけれども、ほとんど同じ教科書だったということであって、今は、教科書採択は全市一つですね。そういうことで、地域の実態に合わせたということで先ほど御説明をいただいたんだけれども、例えば、川崎区と幸区、幸区と中原区、どういう実態と認識されているんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 それぞれの実態については、まず前提条件として、7区及びその地区において13か所用意しておりますので、特に社会教育振興事業につきましては、例えば、川崎区、幸区ですと、外国につながる方が多いということで、識字学級とかそういうものにすごく特徴があって、そこに力を入れていくということはあってもよろしいのかなと。今もそのような状況で取り組んでいるところはございます。それぞれ市民館に携わる方、例えば自主企画みたいなものをやっていきますので、市民の方たちと一緒にやっている事業なんかというのは、7区の特色が出るのかなと考えてございます。 ◆松原成文 委員 例えば、館のつくりですとかやっている講座ですとか、今、川崎区については外国籍の方が多いかなと。それは一つだけですね。あとのコースはみんな同じで、特色のあるというのは、ほとんどないというか、横一線というか、全く同じような取組をされている。そしてまた、会館のつくりもほぼ同じ。それは形は違いますよ。だけれども、施設の状況というのは、大きい小さいはあるかも分からないけれども、内容はほとんど同じですね。これも今後新しいのをつくるかどうか、そこは別として、だけれども、あれを見ても、今までと同じような中身というか、どこか特色があるんだろうけれども、何かちょっと違うねということが余り感じられないんです。  だから、その辺も含めて、特色のあるというのをもっと前面というか、表に出さないと。それは年齢構成についても、先ほどお話がありました、若い人に余り魅力がないと。何でないんだということでやらなければいけないし、変な話、ある会館では、ホールで太鼓をたたくと響いてしまうので、太鼓は使わないでくださいとか、落語の生の出ばやしはテープにしてくれとか、そういうことで、つくりがそうなっているからしようがないんだろうけれども、もう少し根本的な見方を変えていかないと。それと、ましてや時間の単位、これは大切ですよ。午後から予約するには1時前には絶対に入ってはいけないとか、そういう融通をきかせろというのではないけれども、時間の管理も必要だけれども、それでしたら、5分前に入れるように段取りをする。そういう時間の余裕をつくるとか、1時から3時まで、この間でやってくれと。そういうことで、お客さんのほうから1時に借りに行ったら、1時半に開会にしてくれとか、そういうふうになるのか分からないんだけれども、借りるほうとしてみれば、そういった時間管理の中で、ある程度事前にそういった打合せをしながら、準備があるんならこういうふうにしてくださいなり、ある程度そういうのは大切ですよね。重要な説明はしておかないと、これも問題ですよ。  行って準備をしようと思ったら、時間までは鍵を貸せませんとか、そういう話になってしまうけれども、そういうことも含めて、民間みたいにもっと融通をきかせろとかそういうのではないですよ。貸し手、借り手、それで来る人に対してもっと柔軟性を持って運営を。そういうような運営の仕方をしていかないと、今後どんどんこういう市民館離れということも増えてきてしまうのかな、そんな心配もしているんです。  だけれども、戦争が終わって、そういうもので人口30万、40万人、政令市になって100万都市になって、どんどん大きくなっていく中で、それに追いついて整備するというのは大変なことだと思います。だけれども、今書かれているように、10年後を見据えて、それから人口減少を見据えて、市民館の在り方はどうなんだということについては、ある程度方向性を示さなければいけないことだと思いますから、今日は中間報告のとりまとめということなので、しっかりと取りまとめていただいて、また後ほど御報告をいただきたいなと思っております。  それから、今度図書館のほうでありますけれども、私も図書館は学生時代に使いましたけれども、よく使っていたのは、広尾にある有栖川宮記念公園の中にある東京の中央図書館、あそこへ行くと、大きさが違うから、これはしようがないんだろうけれども、閲覧席は900ぐらいあるのかな。うちは中原が中央図書館ということで、あそこは200席ぐらいですか。そういうことで、その辺の大きさも関係するんだろうけれども、今何が求められているのかということで、先ほど大庭委員からも話があったけれども、基本的に中間、期末試験だとか入学試験のある時期には、物すごいんですよ。朝から並んでいる状況でしょう。それを図書館の人が整理しているわけではないですか。  そういったことも受けて、今のそういった閲覧席等々について、時期的に大小を変えろというのは大変なんだろうと思うんだけれども、そういう時期に対応できるような図書館の運営も必要になってくるのかな。そんなことも考えておりますけれども、中原図書館長、あれはどうですか。期末、中間ですとか入試の時期のそういった勉強を一生懸命したいと思う児童生徒たちの状況は。 ◎小島 中原図書館長 ありがとうございます。御指摘のように、中原図書館、非常に多くの方に御利用いただいております。いろいろな受験シーズン、それから試験のときには、たくさんの方がいらしていただいていますけれども、それ以外にも、通常においても多くの方々が御利用いただいておりますので、その場所をどのように使うかについては、一応図書館としては閲覧席という位置づけで設置をしておりますが、ただ、今回の中でも、柔軟なルールの考え方もこれから考えていきましょうということになっておりますので、今、一般席、社会人席、それからティーンズ席と、年齢を分けたりということをして、工夫をしながらそれぞれの方々にお使いいただいているところではありますけれども、今御指摘のようなそういう時期の取扱いについては、このルールを柔軟に考えていくということも必要だろうと考えております。 ◆松原成文 委員 大変なことは分かるんです。常時それだけのものを用意しろというのはできないし、駐車場でもそうです。暇なときは暇だけれども、等々力であっても、サッカーがあるときはもうどうしようもない状況ではありますから、では、そのときにどういうふうな処理をするか、対応をするかということになってくるとは思いますので、これまでとにかく神奈川県下の中でも、川崎の中原図書館はすごい図書館だと。県下に限らず、評判が非常にいいわけでありますから、その辺も評判を落とさないように、しっかり対応していただきたいと思うんです。  それとあと、中央図書館は別としても、ほかの図書館が、さっきの市民館と同じように、どこも同じで、何が特色があるのというのが余り感じられないんです。特色があればいい図書館かというと、そうでもないとは思うんだけれども、例えば海老名の図書館。あれはもう民間に任せてしまってあるわけではないですか。海老名の図書館もいい、悪い、いろいろな評判がありますよ。だけれども、総体的には今までと違った図書館だなということで、多くの方が御来館いただいているような話も聞いています。  今後の図書館の運営についても、とにかく図書館の中にスターバックスかなんか入ってしまっているし、図書館の中で最近は本も販売してしまったり、グッズを販売してしまったりしている。お茶を飲みながら本を読めるとか、そういった海老名の図書館もありますから、それがいい悪いはまたいろいろ議論があろうかと思いますけれども、今後の図書館の在り方というものの一つの参考になるのかなと思いますが、先ほど図書館の数も言われたんだけれども、多摩川に沿って33キロ横に長い川崎市の図書館事情というのは、適正なのか、まだ足らないのか、もっと減らしていかなければいけないのか、どんな状況なんですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほどもお話しさせていただいたように、委員からも一部出ていましたが、これからのいろいろな時代状況を考えたときに、大きなものを多数つくっていくのはなかなか難しい状況もあるというのは、これも事実でございます。そうした中、今13か所というポイントで事業を展開しておりますけれども、一部に自動車文庫等を使ってまして、自動車文庫は21か所ポイントをつくってございます。こうした市内を巡回してポイントを増やしていることとか、あと返却ボックスについても6か所をつくっております。  今後についても、新しいものを整備してつくっていくということになると、これは財源も時間もかかっていきますので、今の既存の施設を拠点として生かしながら、例えば予約本を取るのをほかの施設で受け取りたいとか、そういったできることからやっていきたい。ただ、そのバランスみたいなのを考えなければいけないのかなと思ってございます。 ◆松原成文 委員 これは戦後の話になるけれども、戦後は、川崎市の図書館というのは、川崎と中原と溝口と、その後に北部の4つぐらいしかなかったわけです。溝口なんていうのは、米軍のかまぼこ兵舎の跡地というか、あれを頂いて、それを発展させて今の状況になっているわけでしょう。4か所から始まって、今の状況というのは、これは大変な努力があったと思うし、維持していくのは大変だと思います。  今後、これをもっと増やせというのもちょっと厳しいかなと思うんだけれども、まさに今あるそういったものを、車もそうでしょう、返却もそうでしょう、それも含めて、さらに効率よく有効的に活用できるような、中間とりまとめの中でどういうふうに入っていくかというのも見ていかなければいけないんだと思うし、まして先ほど吉沢(直)委員からお話がありましたように、宅配のお話、これはもう必需というか、なくてはならないものだと思うんです。電子書籍の話もありました。時代がそうなってくるんでしょう。そうすると、その先はどうなると見たときに、電子図書館については、今後、川崎市としてはどのような取組の考えがあるのか、その辺をお聞きしたいと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 電子書籍につきましては、政令市の中でも取り組んでいるところがございまして、そういった他都市の事例をまずしっかりと我々も勉強させていただければと思っています。  実はここにもお書きしたように、今、図書館システムの更新を今後予定しております。そうした更新のときに合わせて、必要な部分は考えていかなければいけませんけれども、いずれにしても、この10年とかの時代の間では、本自体をリアルで読むという部分と電子でバーチャルの部分とは、恐らくしばらくの間は併存していくんだろうなと考えてございます。しばらくの間は両方が併存されていく状況が続いていくかなと。その中でいろいろ内容を判断していきたいと考えてございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。それはあると思います。だけれども、図書館に行こうと思っても来られないし、障害を持った方、様々な方がいるわけであります。今回のコロナ禍の中においても、図書館が閉館されたりして、読みたいものが読めない。それなので、スマホですとかインターネットを通じて、自宅でそういったものを読み込むことができるという時代が来ているわけで、他都市ではそういうことも進んでいるわけでありますから、川崎市もその辺についても、政令市の中でそういう事例もあるということも承知しておりますけれども、そういった状況を参考にしながら、金がかかる部分でありますし、その辺も含めて、行く行くはそういう時代になってくるんだろうとは思いますので、その辺も含めて、中間とりまとめでありますが、しっかりとした今後の方向性、図書館、また市民館の方針を示していただきたいなと思います。 ◆片柳進 委員 今の議論の中で、ちょっと最初に一つ確認しなければいけないと思ったことが、しばらくの間は紙の書籍も必要だという、ちょっとこのしばらくの間と言うと、かなり短いスパンに聞こえてしまうと思うのです。このしばらくの間というのは相当長い期間で、例えば図書館にあるものが全部電子化できたとしても、それで終わるようなスパンの話ではないので、先ほど答弁の中でもあった13ページの(6)のアの図書館職員に求められる役割の中でも「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し」云々ということが一つありますが、こういう役割は、しばらくの間ということは、相当長いスパンのしばらくの間だということを、それはちょっと確認したいと思うのですが、よろしいでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 失礼いたしました。いろいろな地域資料とかで、しっかり紙で保存していかなければいけない部分は残っていますので、そういう理解でいます。 ◆片柳進 委員 その点は分かりました。今、地域資料と言われましたが、それ以外のところでも紙の資料の役割は相当長い期間残ると。当然それは電子書籍とか、そういうものは、それはそれとして活用していくということを否定するものではないし、それはそれでやればよいと思うのですが、やはりその紙の資料を重要視するということは引き続きお願いしたいと思います。  それで、まず個別のことを幾つか伺いたいのですが、10ページ(1)のウのところで「情報提供サービスとして館内にパソコンを設置」しているということで、基本的なことで、このパソコンの設置状況、各館で何機ずつ置いているのか、この辺を伺います。 ◎小島 中原図書館長 御質問についてですが、中原図書館については利用者用のインターネット端末が14台ございます。それから、各地区館7館においてそれぞれ1台ずつ置いてございます。残念ながら分館にはございません。 ◆片柳進 委員 これについては今後増やしていく計画とかいうものはありますか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これを増やしていくということは、今現状で具体的なものはございません。 ◆片柳進 委員 各地区館7館に1台ずつで、分館はなしということだと、中原図書館に14台ということでもありますので、今後増やしていく方向に、ぜひこの機会に検討していただきたいと思います。これは要望しておきます。  その次に12ページの(4)のアの(イ)の中の検討している主な取組の中で、「市民とともにつくるテーマ別本棚を通じた交流の場づくり」とありますが、これはどういうイメージの取組なのか、お伺いします。 ◎小島 中原図書館長 今は、一応テーマ別にいろいろな特集コーナーをつくっているのですが、それは基本的には職員がいろいろと地域課題などを解決するためにつくっているのですが、特に今後行おうと思っていることは、お話会等がコロナの関係でなかなかできない現状がございます。その中でも、地域で活躍していただいているボランティアの方々が、本来であればこういう本を読んであげたかったというようなことがあると、それを今月の、地域の方々が本当は読んであげたかった本なのだよというようなことを紹介したりして、それぞれの地域の方々と図書館の職員でつくり上げていく本棚というものをつくっていければよいのかなと。現状では本棚までは行っていないのですが、ブックトラックなどを使って各館でそのような取組も始めておりまして、将来的には、この本棚全てが、そういう地域の皆さんと一緒につくり上げていく本棚にしたいねということは、可能性はあるかとは思っております。 ◆片柳進 委員 分かりました。あくまで確認ですが、基本的に書架、本棚の配置は、図書館の基本的なルールがあるわけですが、それとは別の特集本棚の一コーナーにそういうものをつくっていくということでよろしいですね。 ◎小島 中原図書館長 そのように考えております。 ◆片柳進 委員 分かりました。  次に、その次のイの(ア)の部分に「地域の書店や古書店との連携による読書普及に関する取組」とありますが、これはどういうイメージの取組でしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これは可能性も含めてということを考えてございます。地域の書店とかいろいろなところで、今まで図書館のイベントの周知などはお願いして、やっていたりするのですが、何かコラボして連携した事業も取り組んでいける可能性がないのかということは、今後検討していければと思っております。 ◆片柳進 委員 分かりました。この間もいろいろな地域の書店さんで、地元の、かこさとしさんに関わるいろいろな取組をしたり、そのようなことをされていることも伺っていますので、そういうことなどとコラボするということはあるのかと思いました。  次に、9ページと13ページと、市民館と図書館で重なることをそれぞれ述べられているわけですが、9ページで行くと(5)のイの(ア)ですか、「地域の課題解決につながる事業・サービスなどの充実」を進めるとありますが、ここの「地域の課題解決」とはどういうことを想定されているのか伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 こちらのほうは、先ほどまさに山田(晴)委員から御指摘をいただいた、地域包括ケアシステムで取り組んでいる地域の福祉的な課題もそうですし、あと、関心の高い防災などもあるのかなと考えています。 ◆片柳進 委員 これは2月の委員会やほかの場でも言ってきたと思うのですが、地域の課題と言う場合に、やはり設定するのは行政の側ではなくて市民であるべきだと思うのです。市民と行政でも、地域の課題と言った場合の課題意識が当然違うわけでしょうし、市民の中でも当然、市民によっては、その地域の課題と思ったり、思わなかったり、別の課題があるわけですから、これが地域の課題だと行政で決めつけて取組をしていくのではなくて、やはりここの中でも市民が主体になって、こういう地域課題があるということの中から事業やサービスが決められていくという市民参加が絶対に必要だと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 これは図書館及び市民館の事業でもそうで、特に市民館については、今も自主企画事業とか、一緒に取り組んでいる部分がございますので、これまでもそうして取り組んできておりますし、今後も市民参加は大事な観点だと思っていますので、そうした方向で進めていければと思ってございます。 ◆片柳進 委員 では、くれぐれもその方向でお願いしたいと思います。  次の(イ)ですが、今もいろいろ皆さんの質疑の中でも少しずつ出てきていると思うのですが、ここで言われている「対話を基本とした柔軟な利用ルールの検討やサービスの質の向上のための民間活用」とはどういうことを想定されているのか、改めて伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 対話による柔軟な利用ルールの検討ですが、市民館にも図書館にも多様な要望があるということは我々も認識しております。その要望の中には、例えば、これはやったほうがよい、これはやらないほうがよいとか、真逆の意見とかも出ているというところがございます。今も、新しい宮前市民館・図書館では、先ほど来、委員の中から御質問が出ているワークショップ等も開催をしながら、市民の意見も聞きながら、いろいろな対話を基本として、我々もいろいろな検討をしてきてございます。これについては既存の館の運営についても、今後そういうものを検討で入れていければということでございます。必ずしもワークショップをやるということではないのですが、対話を基本として考えていくべきものだと考えてございます。
    ◆片柳進 委員 分かりました。  次に伺いたいのは、先ほど大庭委員やほかの方からもありましたが、5ページの今後の市民館・図書館に求められる役割の中で、やはり市民館と図書館が一体になって打ち出されていて、「市民館・図書館は、市民の自発的な学びを通じた成長を支える社会教育施設として、新たな学びや活動への動機づけを図りながら、地域に暮らすさまざまな人々の交流等を推進し、より主体的な学びや活動へとつなげています」と、市民館・図書館、まとめればこういうことになるのかもしれないですが、やはり市民館と図書館のそれぞれの専門性がしっかり発揮される中で、結果としてこういうところになっていくという考え方が大事かなと思うのですね。この中間とりまとめの報告の中に、市民館や図書館そのものの、それぞれの役割が明記はされていないですよね。だから、そこに少し問題があるかなと思っています。  先ほど問題になった9ページの(6)のアでは市民館職員に求められる役割と、13ページには図書館職員に求められる役割と、市民館と図書館のそれぞれの役割は、この中に一定示されているけれども、図書館、市民館そのものとしては書かれていないということが、僕はこの中間とりまとめの方向としてはどうなのかなと思うところがあります。  これを見ても「市民館職員は、地域の社会教育振興を担う専門的職員」なのだと位置づけられているわけですし、図書館職員のほうは最初に申し上げたとおりですが、必要な資料を収集して一般の利用に供するという専門職員なのだと位置づけられているわけで、それぞれがそれぞれの役割を発揮した結果、市民の様々な、最初でまとめられてきたような、そういうことが発揮されるとか、そういう位置づけが必要なのだと思うのです。  先ほども少し議論のあった、図書館の中でお茶が飲めたらよいのではないかとか、そういう点についても、例えばこの間の報道でも、ブックカフェというものは民間の取組で相当増えてきたということなども報道されています。そういう中で公共図書館の役割として、やはり全ての市民に対して、知的な、書籍や様々なものにアクセスすることができる場を保障すると、この役割が発揮されることが図書館の今一番大事なことだと思います。  この中間とりまとめの中で、図書館と市民館のそれぞれの専門性をどう発揮するのかについてどう考えているのか伺いたいと思います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 今のお話で、これはあり方のつくりの問題になるかもしれませんが、大きく5ページには、それぞれの「10年後の未来に向けて」、生涯学習社会に向けてと、「今後の市民館・図書館に求められる役割」と「今後のめざす方向性」は合わさっていますが、その後ろで、市民館については7ページ、図書館については11ページの左側に基本的な理念と基本的な方針をそれぞれにお書きしました。ここの部分については、今、委員がおっしゃったような視点の部分も取り入れてございますので、分かりづらいという御指摘を、2月の委員会の中でも、その後にもいただいているところですので、なるべく分かりやすい形で、こうした形にしたものでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。そういう公共図書館としての役割そのものが見えていくような取組にしていただきたいと思いますし、先ほど大庭委員からもありましたが、やはり市民館の打ち出しているところに埋没してしまうのではないかということが懸念もされるわけなので、その辺についてはお願いしたいと思います。  あと、それに関連して、1つですが、先ほどレファレンスの議論などもありました。本来的にはレファレンスというものは、レファレンスカウンターに来た人だけを対象にすればよいものではないと思うのです。  私もこの間いろいろな図書館に関わるもの、いろいろな記事なども読んできたのですが、もしかしたらこの委員会でも紹介したかもしれないのですが、読んだ中で、ある図書館に「夏目漱石の本はどこにありますか」と聞きにきた高校生の方がいたと。そして、その対応をした方が「なぜ夏目漱石なのか」と聞いたら、「入試の小論文を書くためだ」という話で答えられて、その方は司書だったので、その方の様子を聞いたら、読書は今までほとんどしたことがないと。その高校生の進学先や関心を聞いて、その人のレベルで読めそうな本の中で、進学先などに関わりそうな本を紹介して、読みやすい本を紹介したというような事例があったと聞いています。  その本人が図書館のことをよく知っていて、最初からレファレンスのカウンターに行けばそれができるけれども、その方も最初は「夏目漱石の本はどこにありますか」ということなので、そのことをたまたま司書ではない、委託された貸出しカウンターの人が聞いたら「あそこにありますよ」と、これだけで終わった可能性があるわけですよね。だけれども、専門性を持っている方だったら、今言ったような受け答えができて、「夏目漱石がどこにありますか」ではなくて、その方の本当のニーズがどこにあるかを掘り出して、ふさわしい本を薦めることができて、その方の一番役に立つということになるわけですよね。  だから、本来的にはカウンターの業務で、単純な貸出し業務だから、民間委託で、専門性がそこまでなくてもよいのだという考え方では十分ではないということが、そういうことにもあると思うのです。  そういう点で、本当に今回の中間とりまとめから案になって本決まりになっていくという中で、図書館の専門性をどう発揮するのかということもしっかり検討していただきたいと思うし、その中でこの専門性の発揮ということをしっかり位置づけていただきたいということを要望したいと思います。  それで、9ページと13ページで市民館職員図書館職員の両方について、ウで「計画的・体系的な研修事業の再構築を進めます」とありますが、この内容についてはどういうことを検討されているのか伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 市民館職員については、今も社会教育についての知識修得に向けて、初任者には基礎的な研修などを行うとともに、実務経験に応じて課題研修などのスキルアップをもやっています。図書館職員についても図書館司書講習などに派遣をしていたり、初任者についてはレファレンス研修なども実施しています。いろいろな関係もあって、職場でじかにOJTで学ぶ部分も多いです。そうした人材育成も進めているところでございます。  今回のこのあり方でお示ししている、先ほど来出ている「行きたくなる市民館・図書館」とか「まちの飛び出す市民館・図書館」、「地域の“チカラ”育む市民館・図書館」の3つの方向性の事業サービスを展開していくためには、やはり研修等を通じてもちろん業務の専門性のスキルアップはしていかなければいけない。  ただ、より一層、先ほど、深く聞いていくといったときに、コミュニケーション能力だったり、事業などを展開していくときには、ファシリテーション能力といったものも高めていかなければいけないかと考えてございます。こうしたものを、まずは今の研修体系を再構築するところから始めていければと考えてございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。それはそれで必要なことだと思いますが、市民館も図書館も、最初に求められる役割の中で、専門的な職員としての役割、そこが一番基礎的なことであって、その上の発展形としてコミュニケーション能力やファシリテーション能力があるということ、それが一番基本の形だと思いますし、法律の中で求められている専門職員としてのスキルの形成をしていくということをベースに置いた上で、それはそれで進めていただくことが大事だと思います。  今のファシリテーションとコーディネートというところでは大事なことだと思うのですが、この間、川崎市教育文化会館の今後の在り方だとか、ほかの様々なワークショップの中でも、結局はコンサルティング業者に委託をして、そこは回してもらうということが行われてきたと思うのです。  このファシリテーションやコーディネート能力をつけるというのであれば、やはりそれぞれの教育文化会館なら会館の職員が、これから先も様々な老朽化している館だとか、今後の在り方をやるというときに、やはり自前で、そのファシリテーション、コーディネート能力、まさにOJTではないですが、そのためにも、自分の市民館や図書館をこれからどうするかというワークショップ、市民の意見を聴くところには、やはり市の市民館・図書館の職員自らが主催してワークショップなどをやるということが一番ふさわしい形だと思うのです。  場合によって、何回かに1回ぐらいは、直接の館を運営している公務員ではない方がやった方がよいという場面がもしかしたらあるのかもしれないですが、やはり基本的には、さっき言われたコミュニケーション能力、ファシリテーション能力を高めていく上でも、やはり自ら自前でやるという方向にする必要があるのではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 両方の考え方があると思ってございます。職員も一緒になって、そういうファシリテーション能力を高めたりする人材育成の観点から、そういうものをやっていくということもあるのが1点。  もう一方から考えると、そこに職員が入っていて、いろいろなことを受け答え、質疑応答みたいになってしまうということが、本当に市民意見を集約するときによいのかということもあると思いますので、その辺を総合的に考えた上で、どういうやり方がよいのかは考えていく必要があるかと思ってございます。 ◆片柳進 委員 どちらにしても、今で言ったら、市民館と図書館を逆転させて、当事者ではない人がファシリテーターになるという使い方もあると思うので、ぜひ何でもコンサルに委託するということではなくて、やはりそういう場をしっかり自前で活用していくということをしてほしいと思います。  最後ですが、10ページの(1)の現状の2つ目の丸で「閲覧席の不足や老朽化した施設の改善等を望む市民意見が寄せられています」と明記されているわけですが、閲覧席の不足と老朽化施設の改善という市民意見があるのですが、特に閲覧席の不足では、今まで幾つか議論もありましたが、中間とりまとめの中で、教育委員会として、ここで応えていくということがずばりの項目はなかったと思っているのです。その点ではどういう形になっているのか伺います。 ◎箱島 生涯学習推進課長 まずは、限られたスペースの有効活用ということをハード面では考えていかなければいけないと思っています。これは、例えば宮前のときにもお話になっていましたが、閉架書庫について、例えば共同書庫のようなものは検討できるのかということは、限られたスペースの有効活用の中では一定あるかなと思っています。  それと、先ほど来、閲覧席については各委員から御意見もいただいていますし、市民からも御意見を多くいただいています。ただ、限られたものの中で、すごく大きくスペースを用意するということはなかなか難しいと思いますが、恐らく図書館だけではなくて、お子さんたちが勉強する場所のようなものは、地域の中にいろいろあって、役割分担というか、いろいろな場所があることが必要であって、全てのニーズを図書館で受け止めるということはなかなか難しいものがあると我々は考えてございます。  したがって、そうした場所が地域の中にある、もしくは地域のいろいろなところと連携した、地域のそういった公共施設と連携できる、そんな仕組みもちょっと考えながらニーズに応えていく必要があるのかなと考えてございます。 ◆片柳進 委員 様々な施設を共有していくということについても、先ほどの市民館の開いている部屋を使うとかいうことにしても、図書館そのものではないわけですよね。そうすると、書籍からの距離も遠くなったり、その市民館の部屋が埋まっていたりとか、閲覧席として使用できる時間の後には会議の予定が入って使えなくなるだとか、やはりそういう図書館本来の閲覧席ではないことによる弊害はいろいろ出てくるわけですね。  だから、やはりこういった市民意見があることは明確に書いたわけですから、それに正面から応えて閲覧席そのものを増やすとか、さっきも議論があった図書館そのものを増やすとか、先ほど言われたバックヤードとか書庫の不足であれば、書庫そのものを増やしていくとか、やはりそういう本質的な取組に進んでいかなければならないと思うのですね。  予算の問題だとか、いろいろあっても、それは乗り越えて、やはり市民の知的なアクセスの権利を保障するというところに進んでいくことが必要だと思うので、ぜひ限られたスペースの有効活用ということだけではなくて、スペースそのものを増やしていくと、やはりそういうことが改めて必要だと思うのですが、その点についていかがでしょうか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 委員も前もって財源の話とか、そういうことを言っていただいていることはもう重々承知の上で、私もお話をしているところでございます。  図書館については、本当に個人の利用が多いということで、様々なニーズをいただいています。そうしたものにできる限り多く応えていくためには、図書館だけで応えていくことはなかなか難しい部分も現実にあると私も考えてございますので、いろいろな工夫とか、まずできることからと、そういうものを一つ一つ積み上げながら考えていければと考えてございます。 ◆片柳進 委員 2月の審議のときでも勝又委員からかなり指摘しましたが、図書館自体が、ほかの自治体と比べても、川崎は館数も少なければ、そういった座席数とか蔵書数にしても、住民の規模に対しては不足しているという状況なので、ぜひその点は中間とりまとめの中で、明確なところでは入らなかったですが、次の案にするところで、基本的な図書館そのものを増やしていくという位置づけをぜひしていただきたいと思います。 ◆大西いづみ 委員 12ページの右下、(ウ)の検討している主な取組に「障害のある方等にも読むことのできる機器の導入の検討や読みやすい図書・資料の充実」とありますが、現在、障害のある方にあるサービスと、これから検討しているという、そこを説明していただけますか。 ◎小島 中原図書館長 現在のところ、障害のある方、特に目の不自由な方については、対面朗読をしております。各地区図書館には対面朗読室がございますので、そちらで地域のボランティアの方々に御協力をいただいて、時間を決めて読んでいただいているということです。今後についてですが、先ほど来、電子書籍等のお話もありました。電子書籍の場合は音声で読むこともできるようになりますし、また弱視の方などについては、画面の字を大きくすることもできますので、今後この電子書籍の活用なども含めて、障害のある方への対応をしていきたいと考えているところでございます。 ◆大西いづみ 委員 ありがとうございます。先ほどもそうですが、当事者の方の意見を聴くことはとても大事だと思いますので、なるべく当事者の方の意見を吸い上げて、誰もが使いやすいというところでお願いしたいと思います。 ◆野田雅之 委員 中間とりまとめということですが、一番最後に施設の整備の方針ということで、長寿命化による施設整備、「「既存の施設を最大限活用する」という本市の資産マネジメントの考え方に基づき施設の使用期間を60年以上とすることを目標とする長寿命化による施設整備を基本」とあって、これは重々、以前からの話でありまして、その中でこういう中間とりまとめをして、一番最初の2ページ目の策定の目的で、結局、「市民ニーズも多様化する中、市民館・図書館においても、これらの変化に的確に対応していく」とか、「持続可能な社会づくりや、地域づくりに向けて、これまで以上の役割を果たしていくことが期待されています」ということですが、当然いろいろこういう目標を立てられた中で、なかなか難しいとは承知しているのですが、当然、老朽化した施設は、ハード面とか市民のニーズに対応できていない。これからなお対応しづらいという時期を迎えていくと思うのですが、以前から取り上げている幸市民館のトイレは、ようやく来年の11月から一部休館をしていただいて、トイレの改修の準備を進めていただくということで、4か月間、半分、大ホール側を休館してトイレの改修に入るということで、そこは進めていただいて、感謝をしているところでありますが、4か月で、かなり老朽化しているので、完璧なものになるのかは、素人考えで不安なところもあるのですが、残された部分も、その後引き続きやっていただけるものと思っているわけですが、それ以外に、例えば、特に幸、麻生は老朽化しているという中で、特定天井の話も以前からあって、それ以外にも、14ページのイの(ア)から(ウ)の部分、安全面とか環境面とか機能面、これは並べれば切りがないのかもしれませんが、こういうものは全て、やはり40年も超えていますので、やはり一回総チェックをしていただいて、トイレの改修を始めてもらうのであまり言いたくないのですが、本来であれば問題を抽出していただいて、60年を待つことなく、費用対効果を考えれば、もしかすると建て替えとかいったところの検討していくことも本当は必要ではないかと考えているわけですから、そういった長寿命化によるこの大前提があるにせよ、やはりそういう意見も教育委員会内部で持つ必要もあるのではないかと考えております。そこへの見解と、当然、もしそういうスタンスになるとすれば、まちづくり局とか財政局、総務企画局も絡んでこなければいけないのですが、いろいろ総ざらい、総チェックをしていただいて、やはり建て替えを進めるべき施設も出てくるのではないかと、そういった他局にもしっかりと働きかけていく必要があると思うのですが、その辺りの見解をちょっといただければと思います。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 市民館・図書館だけですが、14ページの左上、13の(1)に築年数という形でお示ししております。それ以外にも、市民利用施設ということであれば、場合によっては40年を超えているものもあるかと伺っているところでございます。  本市の資産マネジメントの考え方としては、学校と住宅を除く公共施設については60年以上使用するということを基本目標にしているところですので、教育委員会事務局としても関係局と連携しながら、まずは長寿命化というようなところを現段階では考えているということを御理解いただければと考えているところでございます。 ◆野田雅之 委員 幸市民館・図書館ですが、この60年もたすという大前提があるにしろ、そろそろ20年先を考えてチェックをし始めなければいけない時期にあるかなと。やはり今不具合があったとしても、それを実行するのは5年先であったり10年先でありますから、老朽化した施設を一度総チェックしていただいて、当時の仕様ですし、これから20年後と言うと60年前の施設で、やはりこれだけ市民に利用していただいている施設なので、ちょっとトイレは手をかけてもらうので感謝しているのですが、そうは言いつつ、やはり少しそういった別の視点も持っていただいて、教育委員会からいろいろ他局、特に財政局と、まちづくり局とにしっかりと突き上げをしていただいて、市民に多く使っていただいている施設なので、少し幸市民館はじめ、ちょっと老朽化した施設は、いろいろな角度から検討していただければありがたいかなと思っております。  いろいろこれからも取り上げていきたいと思いますが、要望も含めて、言葉は悪いのですが、相当傷んだ施設だと思いますし、トイレだけ直しても不具合はまだ相当あると考えておりますので、一度そういう広い視野で、いろいろ点検なりをしていただいて、少し別の形で進めていただければ思っております。要望も含めて一言お願いいたします。 ○木庭理香子 委員長 ほかにありますでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「「今後の市民館・図書館のあり方」に関する中間とりまとめについて」の報告を終わります。  では、10分の休憩を取らせていただきます。その間に理事者の入替えもお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ─────────────────────────                午後 0時11分休憩                午後 0時20分再開 ○木庭理香子 委員長 それでは、文教委員会を再開します。  次に、所管事務の調査として、教育委員会から「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、経済労働局から倉労働雇用部担当課長が、まちづくり局から木村施設整備部長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎石井 教育次長 それでは、「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」につきまして、宮川生涯学習推進課担当課長から説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 それでは、「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」を御説明します。お手元のタブレット端末の資料一覧の画面をお開き願います。資料につきましては、1(2)「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」のファイルの名前の末尾を御覧いただき、「資料 中間報告」のほか、参考資料といたしまして、「参考資料1 川崎市教育文化会館及び川崎市立労働会館の再編整備に関する基本構想(概要版)」、「参考資料2 公共施設の一層の安全性の確保に向けた耐震対策の推進について」となっております。  本日は、川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備につきまして、検討の中間報告をさせていただくものでございます。  初めに、これまでの経緯を含め、平成31年3月に策定しました基本構想につきまして概要の御説明をしますので、1(2)-2「参考資料1 川崎市教育文化会館及び川崎市立労働会館の再編整備に関する基本構想(概要版)」のファイルをお開きください。  1、これまでの経緯ですが、平成20年3月の富士見周辺地区整備基本計画では、教育文化会館及び県立川崎図書館の敷地に市民館機能と川崎区役所機能を複合化することを想定したところでございます。  その後の事業を取り巻く状況変化から、ページ中段の平成30年3月の「川崎区における市民館機能のあり方について」において、方向性見直しのポイントにございますとおり、1)教育文化会館は、建物及び設備の老朽化が著しい状況であることや、3)川崎区役所移転の緊急性の低下などにより、方向性の見直しを行い、川崎区における市民館機能は、既存施設への移転とし、労働会館の一部を改修することとしたものでございます。  次に、基本構想の策定に当たって、ページ下段の市民意見の把握として、全4回のワークショップ形式の意見交換会や市民参加イベントでの意見募集などを行ってまいりました。  2ページを御覧ください。2、教育文化会館概況ですが、教育文化会館は、市民の教育及び文化の振興並びに福祉の推進に寄与することを目的とし、川崎区における社会教育及び生涯学習の拠点として設置されました。フロア構成ですが、会議室や料理教室、視聴覚教室などで構成されておりまして、大ホールにつきましては、カルッツかわさきに機能を移転したため、平成30年3月に閉鎖したところでございます。  次に、3、労働会館概況ですが、労働会館は、働く市民や労働組合等の諸団体が憩い、語らい、学び合い、その健全なる発達を図るとともに、労働者の福利厚生の施設を設け、その勤労意欲の向上に資することを目的として設置されました。フロア構成については、健康管理室や会議室のほか、茶室や交流室、ホールなどを備えるものでございます。  3ページを御覧ください。4、再編整備の方向性の再編整備の概要ですが、川崎区の市民館機能については労働会館に移転し、移転後も継続して社会教育振興事業を実施するとともに、必要な会議室及び教養室などを設置するものでございます。労働会館については、社会情勢や労働者を取り巻く環境の変化などを踏まえまして、労働会館として必要な諸室を設置するものでございます。  また、中段の四角のところ、仮称ではございますが、川崎市民館・労働会館におきましては、施設利用の活性化やスペースの有効活用のため、類似諸室の相互利用や共用施設の有効活用を図っていくものでございます。  次に、ページ下段の整備理念につきましては、市民の皆様からいただいた御意見を参考に「みんなが気軽に利用しやすい 活動と交流の拠点づくり」としておりまして、今までよりも多様な人々が様々な目的で利用することを想定し、多くの方が快適に施設を使えるよう整備を行うものでございます。  4ページを御覧ください。基本的考え方ですが、5つの視点にまとめておりまして、視点1では、市民館と労働会館が同一建物内にあるメリットを生かし、利用者の新たな活動を始めるきっかけづくりに寄与するとともに、利用者相互の新たな交流促進を図ることといたしました。  視点2では、市民が気軽に心地よく利用できる施設とし、施設全体におけるユニバーサルデザインに配慮するとともに、明るく開放感のある施設を目指すことといたしました。  視点3では、限られたスペースを有効に使うことで、必要となる諸室の再検討や類似諸室の相互利用、共用施設の活用を図ることといたしました。  視点4では、様々な活動を行いやすく、多様な活動を支える「場」となるよう取組を行うことといたしました。  視点5では、施設をスムーズに運営するために、制度やルールなどは可能な限り統一化するなど、分かりやすく使いやすい施設運営を目指すことといたしました。  次に、ページ中段の必要となる諸室・共用施設ですが、現在の両施設の施設構成や利用状況を踏まえまして、共用施設の再編整備の考え方につきましては、受付や管理事務所、フリースペースなど、施設全体として整備するほうが、より効果を期待できるものを中心に共用施設として位置づけたところでございます。  5ページを御覧ください。諸室の再編整備の考え方ですが、左側に現在の教育文化会館の諸室名、中央に再編整備の考え方、右側に(仮称)川崎市民館で整備する諸室名を記載しております。  (仮称)川崎市民館においては会議室、実習室、和室、視聴覚室、音楽室、料理室、体育室、児童室、ギャラリーを整備する方向で検討を進めることとしたところでございます。  6ページを御覧ください。労働会館の再編整備においては、ホール、楽屋、リハーサル室、交流室及び研修室、健康学習室のほか、特別会議室については、多目的な利用方法を含めて引き続き検討するとともに、労働資料室についても、スペースの最適化を図り、より効果的な活用について検討を進めることとしたところでございます。  7ページを御覧ください。ページ下段右側のフロア構成イメージを御覧ください。原則として現在の労働会館の1階から3階までを(仮称)川崎市民館、ホール及び4階から5階までを労働会館とし、相互利用することで施設の有効利用を図ることとしたところでございます。  8ページを御覧ください。下段の5、今後のスケジュールと課題ですが、今後の課題としては、安全性能の維持やユニバーサルデザインへの配慮、設備機器の長寿命化や、明るく、利用しやすい施設に向けた内装の改修などについて、アからクまでをまとめて記載しております。  続きまして、「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」について御説明いたしますので、一度画面を資料一覧にお戻しいただき、1(2)-1「資料 中間報告」のファイルをお開きください。  表紙に続き、2ページを御覧ください。1、これまでの経過及び2、基本構想についてですが、先ほど参考資料1において御説明したとおりでございます。  次に、資料右上の3、基本構想策定後の主な状況の変化を御覧ください。(1)公共建築物の特定天井対策についてを令和元年5月に公表し、平成26年4月に新設された特定天井の基準の対応が必要となる労働会館のホール等の施設は、特定天井の改修を進めていくこととしたところでございます。  なお、再編整備に伴う改修工事が既に計画されていた労働会館については、特定天井対策及びこれに関係する労働会館全体の施設調査に当初より時間を要するため、新たな整備スケジュールを検討することとしたところでございます。  (2)富士見周辺地区整備推進計画を令和2年2月に策定し、労働会館前は、公園北側の第2の玄関口となることから、労働会館との調和を図り、一体となった利用も考慮しながら、広がりのある空間を形成するように公園整備を進めていくこととされたところでございます。  (3)令和元年東日本台風等の風水害被害を踏まえた防災・BCP機能の強化ですが、令和元年東日本台風による建物の浸水被害の状況を踏まえ、国の浸水対策ガイドラインが取りまとめられるなど、公共施設等における一層の浸水対策が求められているところでございます。  (4)新型コロナウイルス感染症に係る「緊急事態宣言解除後における本市行政運営方針」を令和2年5月に決定し、「新しい生活様式」が定着した社会に向けた取組とともに感染拡大の防止と社会経済活動の両立が持続的に可能となるような取組の推進が必要となっているところでございます。  次に、4、市民意見等の聴取を御覧ください。これまでも基本構想の策定に向けて市民意見聴取に取り組んでまいりましたが、今年度策定予定の基本計画におきましても、(1)利用者アンケート及びヒアリングをはじめ、市民意見等の聴取の取組を進めてきたところでございます。  3ページを御覧ください。次に、5、基本構想での課題等への主な検討状況ですが、基本構想策定後の主な状況の変化や労働会館全体の施設調査等を踏まえ、基本構想で整理した課題等の検討状況を御説明いたします。  はじめに、(1)安全性能の維持ですが、アの特定天井対策につきましては、改修方法として、荷重を増加させない膜材を用いた軽量天井にすることを基本として検討を進めているところでございます。  イの耐震対策につきましては、特定天井対策や長寿命化、防災対策を実施するため、建物の安全性を検証したところ、耐震補強が必要な見込みとなりましたことから、特定天井対策と併せて耐震補強、非構造部材の耐震化等についても検討を進めているところでございます。  (2)ユニバーサルデザインへの配慮につきましては、調光機能を含む適度な明るさの照明、サイン計画の工夫や段差の解消等のバリアフリー化、車椅子利用者やオストメイト対応の多機能トイレ、おむつ交換台、授乳室、簡易ベッドの設置等についての検討を進めているところでございます。  (3)設備機器の交換による長寿命化・高効率化の検討につきましては、舞台機構を含む設備機器の更新に加え、環境負荷やランニングコストの低減のため、LED照明や高効率な空調機器などの導入、公衆無線LAN環境の整備等について検討を進めているところでございます。  (4)明るく、利用しやすい施設に向けた内装の改修につきましては、多様なニーズへの対応に向けて、様々な世代や富士見公園利用者などが多目的な用途に利用できる室のしつらえや、木質化など明るく、誰もが訪れやすく、ゆとりやぬくもりを感じることができる内装について検討を進めているところでございます。  (5)飲食を含む物品販売の検討につきましては、売店等による物品販売形式を中心としたサービス提供など、富士見公園再編整備の状況も踏まえ検討を進めているところでございます。  (6)同一建物に設置されるメリットの活用方策の検討につきましては、両施設が一つの建物に設置されていることのメリットを生かした運営方法や、諸室の共用化や多機能化、高機能化などの多目的化、市民活動スペースやフリースペースの設置などの検討を進めているところでございます。  (7)市民が利用しやすい施設運営の検討につきましては、利用者が分かりやすく使いやすい施設運営の在り方について検討を進めているところでございます。  (8)災害時対応機能の検討につきましては、現在の両施設における区災害ボランティアセンター設置候補施設等の位置づけを想定し、再編整備後に求められる防災機能で必要となる仕様や、近年の風水害被害を踏まえた津波・洪水対策等の検討を進めているところでございます。  資料右上の(9)富士見公園再編整備との連携については、公園との調和を図るため、公園との連続性や一体感を持たせた施設となるよう検討を進めているところです。  (10)新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、安全・安心に多くの市民に利用していただける施設となるよう、検討を進めているところでございます。  次に、6、今後のスケジュールを御覧ください。基本構想策定時には、令和2年度に実施設計、令和3年度の改修工事を経て、令和4年度から供用開始する予定としていたところでございます。基本構想策定後の主な状況変化を踏まえ、当初の予定を変更し、令和3年から4年度に諸室の配置や仕様に関する実施設計を進めるとともに、事業・サービスの内容や効率的・効果的な提供手法に関する検討を行い、令和5から6年度に改修工事を実施し、令和6年度中に供用を開始する予定でございまして、今年度は、基本計画の策定に向けた作業を進めているところでございます。  次に、関連事項として、本日のまちづくり委員会に所管局から報告しております、「公共施設の一層の安全性の確保に向けた耐震対策の推進について」を御説明します。一度画面を資料一覧にお戻しいただき、1(2)-3「参考資料2 公共施設の一層の安全性の確保に向けた耐震対策の推進について」のファイルをお開きください。  本件は、今般の社会的状況を背景とした長寿命化対策や、さらなる強靱化等を含む大規模改修を計画中の労働会館において詳細調査を行ったところ、耐震補強が必要な見込みとなったことを受け、公共施設の一層の安全性の確保に向けた取組について御説明するものでございます。
     はじめに、1、背景・経緯ですが、(1)耐震対策の主な経緯のとおり、まず、昭和56年6月に改正建築基準法が施行され、いわゆる新耐震設計基準へ改正されました。その後、平成7年12月に建築物の耐震改修の促進に関する法律が制定されたことを受け、本市では旧耐震設計基準による庁舎等のうち、川崎市地域防災計画(震災対策編)に規定する地震防災上重要となる重要建築物と、当時の法で規定する多数が利用する1,000平方メートル以上で3階以上の建築物である特定建築物を対象として、平成7年度から優先的に耐震対策を実施し、平成18年度に「公共建築物の耐震対策-耐震診断結果の公表と今後の対応-」の公表、平成19年度に「公共建築物(庁舎等)に関する耐震対策実施計画」を策定し、この計画に基づき平成27年度までに対策を完了したところでございます。  次に、(2)本市の耐震対策の流れのとおり、多数の重要・特定建築物の耐震診断を効率的に進めるため、資料のフロー図に示すとおり、最初に第1次診断を行い、その結果、耐震性能を有していることが確認できなかった施設については、より詳細な調査や計算に基づく第2次診断を実施し、その結果に基づき、耐震補強等の対策が必要な施設の絞り込みを行ったところでございます。  続きまして、資料右上の2、今般の公共施設を取り巻く社会的状況等ですが、本市の耐震対策は、実施計画のとおり、平成27年度に終了しておりますが、今般の公共施設を取り巻く社会的状況として、資産マネジメントの視点に基づき、長寿命化・複合化等を計画的に推進することが求められているところでございます。また、特定天井対策や、風水害対策等、業務継続を前提とした施設のさらなる強靱化が求められており、これらの対応に向け、既存施設の構造耐力等の詳細な基本性能の把握と検証の必要性が高まっているところでございます。  このような社会的状況を捉えた取組として、3、公共施設の一層の安全性の確保に向けた取組ですが、(1)労働会館における取組のとおり、労働会館は平成7年度に実施した第1次診断で耐震補強不要と判断された施設ですが、検討を進める中で、施設のより詳細な安全性の確認を行う必要が生じ、第2次診断を実施したところ、耐震補強が必要な見込みとなり、現在対策の実施に向けた検討を進めているところでございます。  これを踏まえた今後の対応ですが、(2)長寿命化等への計画的対応に向けた施設の基本性能の把握のとおり、第1次診断で耐震補強不要と判断された施設等について、学識経験者を含む第三者の専門的意見を交え、基本性能の適切な把握のための調査の対象範囲や対応等について検討を行い、その結果等を元に、今後の対応に関する方針を取りまとめ、それに基づき取組を進めてまいります。  さらに、(2)の取組により耐震補強が必要となった場合には、資産マネジメントの視点に基づき、計画的かつ効果的な公共施設の長寿命化等のために必要な改修メニューについても検討を進めてまいります。  最後に4、今後の予定ですが、まず、令和3年3月に予定されている耐震改修促進計画、国土強靱化地域計画の改定に今後の取組を反映いたします。次に、政策調整等の手続を挟み、令和3年5月を目途に、今後の対応方針を策定し、公表いたします。その後は本方針に基づき、対策を実施してまいります。  次のページは、第1次診断で耐震補強不要と判断された重要建築物・特定建築物の一覧となっておりますので、後ほど御参照願います。  御説明は以上でございます。 ○木庭理香子 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆片柳進 委員 幾つか伺いたいと思います。まず、最初に説明があった参考資料1の5ページの音楽室ですが、7ページの各フロアの配置では、はっきり音楽室とは書いていないわけですが、イメージ的には何階に配置するのか、大きさとしてはどれぐらいを想定しているのか、おおよそのことでも構いませんので、伺いたいと思います。あと、この部屋数は音楽室1室ということでよいのか伺います。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 音楽室に関する御質問ですが、このスペックや大きさ、部屋の配置などについては、具体的な施設の配置、諸室の配置を検討している段階でして、この中間報告におきましても、これをベースに検討をしていくという状況の報告でございます。  ただ、音楽室は、労働会館におきましても、あるいは市民館におきましても、全般的に音楽、軽運動のニーズは高いということは認識しておりますので、中間報告で御説明したとおり、全て専用的なスペックということもあるのですが、やはり諸室の多機能化のようなことも含めて、今、詳細については検討しているところでございます。考え方は基本計画で整理をしますが、さらに詳細な仕様については、今後、実施設計で検討していくことになるかと思います。 ◆片柳進 委員 分かりました。では、それはもう少し詰めながら伺いたいと思います。  次に6ページ、労働会館のほうですが、リハーサル室というのがあるのですが、フロアの配置で言うと、7ページの3階の右下部分になるのですが、今まで私も取り上げてきた、このリハーサル室へのアクセスが非常に悪いと。高齢者の方などが踊りの発表などで、労働会館を使うのですが、そのリハーサル室になっているところが、3階まで階段で上がらなければいけないという状態になっていて、どうにかエレベーターでアクセスできるようにできないかという話を今までもさせていただきました。  そして、リハーサル室としての使い方は、この中でも引き続き、今までの楽屋的な使い方をしたいということですが、そのアクセスの面については何らかの手だては打たれる方向なのでしょうか、伺います。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 まず、諸室の配置については、いろいろなニーズを踏まえた形、あるいは共用化などをにらんだ前提で、またこれから精査はしていくのですが、今、先生から御質問がございましたアクセスについては、やはり新しい複合施設というところで、バリアフリー化、この辺りも最重要ポイントとして心得ております。確かに今御指摘のとおり、一部のアクセスに関して大変御不自由をかける部分があったと十分認識しているところですが、今後については、その辺の改良を含め十分に検討を重ねていきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 以前お伺いしたときよりも大分前向きな雰囲気の答弁だったので、これは大いに期待したいと思います。やはり地域の様々な、本当に高齢な方も含めて、皆さん現在も活発に利用されている施設なので、そうは言っても、この音楽室に、階段であんなところまで行けないよということも今まで言われていますので、ぜひその方向で対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に体育室ですが、今でも議論の中で、教育文化会館の大会議室の200人から300人入る部屋がなくなるということに対して、地域で様々な利用のされ方をしているところで、そういう一定の規模の集会ができる部屋として一番利用の多い、ダンスなどにも対応できる部屋だということで体育室をつくると。それと同時に、それなりの規模の集会もできるように、100人ぐらいが座れるようなイメージの部屋を取りたいと、そのようなことの利用も想定するということが今まで言われてきたと思うのですが、今回の体育室の説明の中では、そういうことは明記していないですが、体育室の規模としては、そういうことが想定されているのか、100人程度の一定の規模の集会ができるというイメージで確保される方向なのか、その点を伺います。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 片柳委員御指摘のとおり、教育文化会館の大会議室は非常に広いですが、ただ、利用的に言うと、150名まででおおよそ9割、また100名以下でおよそ8割というような利用状況でございます。その中でもやはり大きいのが、ダンス系でおよそ6割程度という形で、軽運動で多く使われているということになります。  労働会館の形状上、正方形の中に吹き抜けがございますことから、正方形というものは非常に厳しいということは現実的にはございますが、今、施設の詳細調査を行いまして、そういう意味で柔軟にここを利用できるような施設づくりを、今、詳細に検討を進めてございます。  ですので、やはりこの100名とか100名以下のところは、まず最低限多様なニーズに対応できるような施設整備を、今、詳細に検討を進めているところでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。大会議室の話ですが、元の定員が二、三百人ということで、私もこの間、利用する機会が何度かあったのですが、コロナの下で、今、非常に有効というか、元が二、三百人の定員なので、椅子の間隔を持って配置しても100人から150人入れられるわけですね。だから、今、非常に重宝されて、コロナの下でも一定規模の集会ができる場所として活用されているわけです。答弁としてはなかなかよい方向は出ないのですが、今まで教育文化会館の大会議室が果たしていた小中規模のホールとしての役割を別の施設に引き継ぐとか、新たなところを造ることも含めて、本来的には必要だと思うのです。  この間、ほかの宮前とか、そういうところでも、大ホールを1つ持っているということよりも、中規模のホールが2つあったほうがよいのではないかとか、そういうことがいろいろなところで出ているわけですが、そういう点で、この教育文化会館の大会議室の分の機能に当たるところで、今、それを後継する直接のものはないということになるわけなので、ぜひこの点については、また検討していただきたいと思っているのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 現在、労働会館の最大定員は、会議室で100名、交流室で110名という形で、こちらはたしかテーブルがあるかと思っております。まだ今は詳細な調査をやっている段階で、具体的なレイアウトまで行かないのですが、例えばテーブルをある程度なくした段階で、椅子でどういう形で柔軟に配置ができるかとか、あるいはちょっとICTを使った中で、もし横長のスペースとなったときには、そんな工夫ができないかとか、これから教育文化会館が実際に使われていたニーズ等も踏まえて、講演会等もいろいろな目的で使われておりますので、そういう具体的な検討については、まさにこれから対応していきたいところでございます。ニーズは十分把握しているところでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。やはり大会議室、あの規模の、二、三百人規模というものは、これからコロナが広がる中で、どういう進展の仕方でコロナが進むのか、その後また別の感染症だとか、そういうこともいろいろあるわけですから、やはり一定の規模の中ホール的なものを造っていくということは必要なことだと思いますので、この点については引き続き要望したいと思います。  次のところで、上が緑色になっている中間報告の資料で伺いたいのですが、1つは、上から2つ目の耐震対策などのところで様々なことがいろいろ出ていますが、直接耐震というわけではないのですが、私は、この間、労働会館の建物自体は相当傷んでいますよという話はいろいろな場所で指摘させてきていただきました。実際には外壁もかなり傷んでいて、黒ずんでいる部分も多くて、建築に関わっている方などにも伺うと、水が入っていて危険なのではないか、躯体にまで影響が及んでいる可能性があるのではないかという指摘もされてきて、今回、耐震対策も必要だということもあるのですが、こういう外壁を今後一定の期間でどう修繕していくのかとか、屋上についてはこの間、指摘をして、防水工事がされることになりましたが、外壁とか屋上とか、一般のマンションでも大規模修繕計画をつくりながらやっていくわけですが、屋上については今までやられていなかったということが、この間、明らかになりましたが、外壁も含めて、今後一定の規模での修繕計画というか、そういうものはどのようになっているのか伺います。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 外壁については、現状については、片柳委員がおっしゃったようなところを予定しているのですが、今後については、やはり今の労働会館が、いわゆる富士見公園の第2のエントランスという、一つの顔となるという位置づけになる予定でございます。したがいまして、外壁等についても外見上の調和を取ったり、お客様から見ても、公園利用者から親しまれるような修繕を考えております。  しかしながら、それは改修工事着工以降のことですが、現在のところ外壁については、特に崩落や剥落の危険性はないということですので、当面については定期的に様子を注視しながら、必要な対策を検討していきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 今のところは分かりましたが、この労働会館、教育文化会館とセットになって、今回再編するわけですが、これは大体何年ぐらいまで使う予定のものとして、今後運用していくのでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 施設の詳細調査で、コンクリートの状態調査も含めて、ちょっと具体的な数値はあれですが、コンクリートの状況は非常に良好だというような調査結果も出ております。ですので、資産マネジメントの考え方に基づいて、60年以上はしっかりと使っていきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 60年以上というのは、労働会館が最初に創立されたときから60年なのか、今から60年なのか、その点をお願いします。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 今の建物は建築後およそ40年たっていますので、今からで言うと20年以上は使うことを想定しながら検討を進めているところでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。それにふさわしいように、ぜひ必要な整備はしていただきたいと思います。  次の点で、資料3ページの(8)の災害時対応機能の検討に書かれている、区の災害ボランティアセンターだとか、風水害時の避難所補完施設、津波避難施設、帰宅困難者用一時滞在施設は、現行の2館の災害時に対応する機能となっていると思うのですが、これが出された予定だと、2023年には労働会館が休館して、令和6年度中、2024年度中に新しい館が供用開始になると、2023年度以降は1館体制になるわけなので、この2023年度以降の災害対応機能はどのように整理していくのか、その方向性を伺いたいと思います。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 片柳委員御指摘のとおり、ここに3ページの5の左側の(8)に書いてあるものについては、現段階での両施設の防災機能になります。こちらにも書いてありますとおり、基本的には、これから、その位置づけを想定した、いわゆる防災機能に必要となる仕様を基本として、今、危機管理部局と、その位置づけがどうなるかとかいうことは、協議は引き続き進めていくことを考えております。  ただ、それぞれ、これが仮にどちらかがなくなったとしたら、共通するスペックというか機能はございますので、まずその共通するような、ベースとなるような機能は、公共施設としてしっかりと持っていく必要があるものと今考えております。 ◆片柳進 委員 今言われた、この(8)で書かれている、大きく4つの機能が、今2館に分かれてそれぞれ担保されているというか、やることになっているものが、1館になって、今の労働会館の1階から5階という面積は変わらない中で、その中でもこの4つの機能はしっかりやっていくと。面積は減るけれども、そういう中で対応する人数は減るけれども、この4つの機能はやっていくという考え方だということでよろしいでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 そのとおりでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。そうなると、そうは言っても、帰宅困難者用の一時滞在施設とか、この川崎駅周辺の人たちが大量に出るだとか、様々な避難所補完施設とか、そういうことでは、もともと想定していた人数は収容できなくなるということもあるわけですから、その辺については危機管理の部署と、では、その分をどこが引き受けるのかということも必要になってくると思いますので、その点もよろしくお願いしたいと思います。  もう一点、(3)の設備機器の交換で、この間、舞台機構、もう本当に耐用年数というか、労働会館の創設時から使われてきた施設が大変多いということなども指摘してきました。客観的に「更新が必要な状況です」と書かれて「検討を進めています」ということですが、これについては、この機会に新しくすると考えてよいのか確認したいと思います。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 機器については昭和56年の開館以来使っているものが結構多くございまして、旧時代だということで老朽化しております。これからの対策については、当然のことながらデジタル化も含め、最新の機器に交換いたします。そして舞台についても、しつらえ等も大分老朽化しておりますので、そちらにも目を向けて、併せて必要な対策をしていきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 今、デジタル化に更新しますと言い切っていただいたので、よかったと思います、よろしくお願いします。  最後ですが、労働資料室について伺いたいと思うのですが、この資料の1ページ目の右下の市民意見等の聴取で、中高生との意見交換会の中にも「市立図書館と本を貸し借りできる機能が欲しい」ということも出されています。この間、私も様々な質問の場で、この労働資料室は既に多くの書籍があって、貸出ししたりする機能があるとも伺ってきて、これを市立図書館の書籍と、図書館ネットワークにつないで相互利用できるようにできないのかということも今まで質問してきましたが、この労働資料室、この中でちょっと書かれていますが、そもそものつくられた経緯や位置づけ、現在の機能について少し伺います。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 労働資料室については、もともと労働会館の設立目的が、憩い、語らい、学び合うということで、いろいろな労働関係の事項を学ぶために設けられたのがもともとの設立の経緯になります。この労働資料室は4万冊を超える労働専門図書を蔵書しておりまして、様々な方に利用されているところでございます。利用者の方からの評判も大変よく、専門的な図書館としてはレベルはかなり高いのではないかということで評価をいただいているところでございます。現状については一定の利用者もございますし、労働資料室としての役割も十分果たしているのではないかと考えております。  しかしながら、片柳委員も以前、図書館機能のお話もされておりまして、その辺の図書館機能の追加等について、図書館機能との連携に関すること等については、また関係する機関と協議をしていきたいとは考えております。 ◆片柳進 委員 先ほども図書館の議論の中で、図書館のそれぞれの館の特色をもっと持たせたらどうかとか、そういう議論もありましたが、この労働資料室が図書館ネットワークに入れば、前回も言いましたが、川崎市の各図書館の中で、ここにしかない書籍も含めて利用できるとか、そういうメリットもあると思います。もともとの設立の経緯や目的もあるとは思うのですが、中高生の方々の意見にも含まれていますし、そういうことから見ても、やはりこの図書館ネットワークの中に含めて活用していくということをぜひさらに検討していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 先ほど、今後の市民館・図書館のあり方の検討でも、図書館ネットワークといいますか、いろいろな地域分布とか他機関との連携はうたっております。連携の仕方には様々なレベルがあると思います。図書館サービス全体の網の中、この枠の中で、この労働資料室がどういう位置づけなのか、どういうニーズがあるのかも踏まえて、多分すぐに結論が出るということにはならないと思いますが、詳細に連携しながら。今後の市民館・図書館のあり方も、今後10年間を見据えた取組でして、そういうソフト面の連携ということもあって、極度のハード整備ということは恐らく厳しいと思いますので、そうではないソフト的な連携ということですので、しっかりと、中長期的な展望に立って検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆片柳進 委員 今までの図書館の議論の中でも、私たちは図書館を増やすべきだと思っていて、この労働資料室も、図書館の位置づけや、分館や閲覧所とか、そういう位置づけにしたほうが本当はよいだろうとは思っています。だけれども、今言われたソフトとしての活用という形であっても、市民の利便性が向上するのなら、今はいろいろな大学図書館などとも相互利用ができるだとか、そういうこともやっているわけですから、この労働資料室の資料がそこで利用できたり、労働資料室でほかの図書館の本も借りられるだとか、そういう一歩前進できるようなことになれば、それはそれで大事なことだと思いますので、そうしたことも含めて検討していただければと思います。以上で結構です。 ◆織田勝久 委員 さっき耐震の問題が出ていたのですが、まず1次診断と2次診断とあって、この2次診断でのポイントを簡単に聞かせていただけますか。 ◎木村 まちづくり局施設整備部長 1次診断と2次診断の違いの御質問ですが、その前に少し旧耐震と新耐震の違いをお話ししたいと思います。  まず新耐震ですが、まず許容応力度設計という設計をやります。これは具体的には、震度5強程度の中地震に対して構造躯体でがしっと震度を受け止めて、一応損傷しない建築という手法でございます。  プラス、それに対して保有水平耐力という検証をするのですが、これは震度6から7程度の大地震が来ても、先ほどの建物で、建物などが揺れたり、多少構造躯体に損傷があったとしても、構造躯体自体が倒壊等しないということを検証することで、それによって市民等の安全を図るということが新耐震の大きな検証方法でございます。  旧耐震は、もともとの許容応力度設計だけをしているということで、もともと震度5強クラスの地震に耐えるという手法でございます。  そこで1次診断と2次診断の違いですが、1次診断については、原則的に壁量の多い建物に対してやるもので、もともと許容応力度設計で一定の壁量が入っているという前提の中で、それを踏まえて、震度6とか7の地震が来たとしても、その壁量で多分耐えられるだろうということを判断するものが1次診断でございます。  2次診断については、それに加えて建物のしなやかさといいますか、その揺れたりしなったり、そういうことをすることを想定しながら、より具体的な建物の変形能力を考慮して判定するもので、1次診断よりはより詳細な調査をするということでございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、ちょっと話が脱線してしまうけれども、添付していただいた資料で、第1次診断で耐震補強不要と判断された重要建築物を検証すると言っているところがあるのだけれども、今の御説明でいくと、これは、旧耐震、新耐震のお話は改めて聞かせていただいたけれども、今の理屈でいくと、この全部の49の項目の一番下に労働会館が入っているけれども、これは全部同じ可能性があるということですか。 ◎木村 まちづくり局施設整備部長 まず、1次診断自体は国から認められた適切な診断方法でございまして、当時の1次診断で耐震補強不要としたという判断については、私どものほうとしては問題ないと思っております。  ただ、今回のいろいろな特定天井とか風水害対策を踏まえて、荷重が増えることを前提としておりましたので、うちのほうから改めて今の耐震状況を確認されたほうがよいということで2次診断をやってもらった結果、まだ検討途中なので結果は出ておりませんが、数値が指標となる0.6を下回るだろうという話が出たところでございます。  ただ、全ての建物がそうだとは私どもは考えてはいなくて、一応そういう話を聞きまして、改めて労働会館の図面を拝見したところ、中に大きな吹き抜け等があって、構造的にちょっと特殊と言いますか、そういう複雑な形状をしている関係があるので、今のところ我々としては、そういう部分が影響しているのではないかと思っておりまして、ほかの建築物については、こういう空間とかはないので、今のところは耐震補強等は不要かなという判断はしているのですが、これについても専門家を入れた第三者を入れて、速やかに検討をしたいと思っております。 ◆織田勝久 委員 ちょっと労働会館から離れた話になってしまったけれども、では、今おっしゃったように、この1から48までの項目については、一応専門家も入れて、労働会館がやっているところの第2次診断を全部実施するということでよいですか。 ◎木村 まちづくり局施設整備部長 今は、そういう2次診断をするかどうかということも含めまして、一応専門家の意見を聞いて判断したいと思います。 ◆織田勝久 委員 であれば、これは方針は早めに確定しないとまずいですよね。その辺をまち局としてはいつ頃までと今お考えになっているのですか。 ◎木村 まちづくり局施設整備部長 今年度、検証を終わりまして、一応庁内調整を来年の4月にして、来年5月に方針を出す予定でございます。 ◆織田勝久 委員 来年の5月に方針をということでお聞きしましたが、部長、これはなるべく前倒しというか、学校施設が入っていますよね。だって、僕らの認識だと、もう全部耐震化は終わりましたということで聞いているわけで、こども文化センターも入っているし、老人いこいの家も入っているしと、これはちょっと早めにちゃんとやっていただきたいと思うのですが、そこはそういう御議論をいただけないですかね。 ◎木村 まちづくり局施設整備部長 なるべく早くするようにしたいと思います。 ◆織田勝久 委員 今すぐに結論は出ないと思うけれども、これは宿題という形で、とりあえず投げさせていただきますので、そこはちょっと頑張ってください。  それから、もう時間が遅いから、簡単にしますが、そもそも設立目的の違う施設が2つ一緒になるわけですよね。だから、いろいろな意味での課題があると思うのですが、基本的には市民館機能が労働会館に行くということですよね。それで当然、市民館は市民館の条例があって、労働会館は労働会館の条例があってとなると思うのですが、一応エリア的には階層を分けてと今はなっていますが、利用する方たちは、ここからのエリアは労働会館で、ここからのエリア、1階、2階、3階は市民館なのだということを意識して使わなければいけない施設にしてしまうのですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 織田委員御指摘の件は概要版7ページの右下のフロア構成イメージのことだと思いまして、基本的にこういう構成イメージのような形にしますが、一番複合化するメリットということからしますと、労働会館と(仮称)川崎市民館の間の図に書いてあるのですが、相互利用することで施設を最大限有効活用していこうという趣旨がございますので、そこで縦割りとか、そこにするということが本来の複合化の目的ではないということは御理解いただければと考えています。 ◆織田勝久 委員 相互利用、複合化というところを最大限工夫するということでありますので、それはぜひいろいろ研究して、よいものにしていただきたいと思うのです。これはもちろん設置目的が違うけれども、この前さんざん議論した、新しい鷺沼の市民館・図書館分館の相互利用の話などとも連動していくる話だから、とにかく複合化、一体化、相互利用と、そこはしっかり深めていただきたいと思います。  それで、一番の目的は、労働会館は、特に飲食については基本的に自由だったわけですよね。だって、かつては結婚式場にも使っていたわけだし、飲食プラス、端的に言えばアルコールもオーケーだったわけでしょう。  そして今回、機能は違うけれども、相互利用はすると。だから、施設にすれば合築の施設になるわけだから、そういう意味でいくと市民館部分での飲食の考え方はどのように整理すればいいのですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほども委員とやり取りをさせていただきましたが、飲食の関係について、今、労働会館の利用実態は我々も把握はさせていただいているところでございます。先ほども委員とお話ししたように、まずは飲食がというより、何の目的でこれを使っていくのか、市民館として、その目的のところをしっかり大事にしていって、それをしっかり対話の中で、対話を基本として、いろいろな方たちとお話をしていく中で決めていければと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 目的はもちろんなければ駄目だと思うんですよ。僕は何も飲食、ましてや、仮にその延長線上でアルコールとかが考えられたにしても、貸館で居酒屋をやれと言っているわけではないのです。単に自由に皆さんが酒を持ち込んでどんちゃんやれとか、そんな意味ではなくて、目的というものがあって、例えば地元の子ども会のいわゆる6年生の追い出しのときに保護者が手づくりのカレーライスをつくったりするわけです。そのときに、例えば少年野球であればそこに監督、コーチが一緒にいて、まさに常識の範囲でビール1杯、焼酎1杯というようなことは普通にあるわけだから、労働会館でやる場合は、それはできるわけだから、市民館と労働会館がある種合築されることによって、そこの部分が過度の規制がかかるみたいなことがあると、やはり困ると思うのです。  逆に言うと、市民館だって、今は、飲食の部分については決められた部分でということが規則にあるけれども、地域の活性化、様々な皆さんが集う場という意味合いにおいて、目的がしっかりしていれば、場合によってはアルコールという選択肢もあってもよいのかなと、そのような問題意識もありますので、とにかく使いやすい施設になるように、そういう形での運営、特に飲食については、いろいろその研究をして、一定のその利用の在り方を議論していただければありがたいと思うのですが、そこはいかがですか。 ◎箱島 生涯学習推進課長 先ほどの今後の市民館・図書館のあり方の中でもお示ししたように、対話を基本として、柔軟な利用要領の検討について、先ほど来、利用しやすさというようなお話も各委員からいただいていますので、そうしたものはちゃんと踏んまえて検討を進めていければと思っています。 ◆織田勝久 委員 それから、最後に1つ。さっきの図書館の議論の中で、委員各位から閲覧室という話がありましたが、ここも現状、労働会館は、特に会議室は稼働率が低いよということが言われているのですが、1階にはフリースペースということも書いてありますが、有料になるのか無料になるのか、そこも議論でしょうけれども、学習に使えるとか、図書館ではないから閲覧はできないけれども、自分で資料を持ち込んで、ある種、生涯学習に資せるようなスペースを確保するという議論はされているのですか。それは市民館部分でも労働会館部分でもよいと思いますが、そういう議論はされているのですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 図書というよりは、実はこの労働会館の周辺には、川崎附属中学校、高等学校、富士見中学校、旭町小学校、県立高等学校があるというような状況で、もちろん先ほど倉課長のほうからお話がありました富士見公園との連続性のような、そういう親子とか子育て世代ということもあるのですが、やはり中高生で、フリースペースということで、会話もそうですが、一つのニーズに飲食をしながら、ちょっと会話をしながら、ちょっと勉強とか、勉強を教え合えたいということがあります。なかなか学校ではできないからという、やはり静かにしているからというようなところもあります。  そういう意味では、閲覧席ということではないのですが、多目的に、利用者自身がその利用用途を決められていくようなスペースは、それはもう大人の世代から子どもの世代まで、多分それは一貫したこれからのニーズになるのではないかということで、その限られたスペースをどう有効活用するかという課題は当然ございますが、そのニーズには一定程度対応できる方向はないかということを、今検討しているところでございます。 ◆織田勝久 委員 大変前向きな御意見をいただいたので、その方向でぜひお願いしたいと思うのですが、さっき松原委員からもありましたが、例のシリウスなどを見ても、うまい使い分けをしているわけです。ここはもうとにかく集中してしっかり、自分が学習、勉強したいスペースだとか、ここはもう多人数で飲食しながら打合せができるスペースだとか、いろいろうまくすみ分けができていますよね。そこに有料、無料という話ももちろんありますが、とにかく今言っていただいたような、特にやはり子どもたちですよね。あと、多少そこに参考書を持ち込んで勉強するようなスペースがあっても僕はよいと思うし、アリーノの1階などもそこは非常にうまくできていますから、そういうことも参考などにしていただいて、ぜひ川崎でもそういう拠点ができるように頑張っていただければと思います。期待していますので、よろしくお願いします。結構です。 ◆松原成文 委員 ちょっと私も質問するつもりはなかったのだけれども、飲食のことでお話があって、多分今年度に初めてこういう説明をいただいたので、前年度も説明があって重複するかも分からないので、その辺はちょっとお許しをいただきたいと思うのでありますが、今、労働会館には1階の右奥にレストランがございますよね。あのレストラン機能は、ここで見ると、体育室になることになっているのでありますが、レストランが撤退というか、今回のこの労働会館の中には、そういったレストラン機能というか飲食機能がないということです。経営上あまりよくなかったので撤退するんですというか、申し訳ないのですが、今回についてはレストラン機能は入れないことになっておりますので撤退していただきたいと、退去していただきたいとか、これはどういう工程でこういう体育室になったのですか。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 労働会館におきましても、やはり飲食機能は、ある一定の重要性を持っているとまず認識をしております。今回の再編整備の計画に当たっては、今のレストランの利用率等を勘案して、今後については、ある程度の喫食機能を有する売店機能を拡大したような形のしつらえを予定しております。しかしながら、それは労働会館のみならず、富士見公園全体の再編整備も今後控えていることから、その中で飲食機能の在り方については今後とも検討をしていきたいと考えております。 ◆松原成文 委員 ありがとうございます。先ほどもちょっと御質問があった中で、もし間違っていたら、すみません、訂正していただきたいのですが、この体育室は、机を並べたり椅子を並べたりして会議室にも併用できるような話もちょっと伺ったように思うのですが、そういう方向性でございますか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 ちょっとすみません、分かりづらい説明で申し訳ありません。一応体育室もそうですが、会議室も含めて、今軽運動というものが非常に人気があるということなので、そういう什器とかも含めて、うまく柔軟に出し入れできるとか、そういうことを今現在検討しているところだという意味でございます。ですので、体育室も、もし利用者の方が体育ではなくて会議に使いたいということであれば、そういう使い方も含めてできるかどうかということは、今検討しているところでございます。 ◆松原成文 委員 その中で、先ほどそれが一歩進んだ話をして、ダンスができるとか、練習ができるとか、何かそんな話もありました。ダンスができると、やはり床が普通と違うようにつくらなければいけないとか、ダンスをやるときはダンスシューズは履かないで、普通のシューズで練習してくださいとか、いや、やはり本格的にダンスの練習をするので、床はダンスに合うようにしてくれとか、そういう話の中で、その辺はどんな方向なのですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 社交ダンスも、靴のカバーをつけたり、あるいは施設によっては何か特殊な敷物を敷いて床が傷つかないような形で貸し出すとか、多様な形態があります。現在、そこら辺の対応についても基本計画で検討を進めておりますが、より詳細な仕様については、今後設計で検討を進めるという形になるかと考えております。 ◆松原成文 委員 分かりました。  それから、多分何か市民からの意見要望で、小中学生、高校生なのか分からないけれども、勉強室、学習室もつくっていただきたいとか、そんな要望もあったような気もするのですが、その辺も織田委員からあったように、ちょっと御検討いただければと思います。  それから、ここまで来る距離、アクセスですが、現在もあるものですから、それなりに皆さん工夫して来られているのだ思いますが、駅から歩いてくる、バスで来る、車で来る、いろいろあろうかと思いますが、これは資料に出ていないのだけれども、駐車場がありますよね。駐車場についても、変な話、労働会館と市民館、何台ずつとかではなくて、駐車場の活用については従来どおり変わらないのでしょうか、それとも、駐車場はあまり活用もないし、広いから保育園をつくりましょうとか、そういう話とか、駐車場についてはどのような考えなのですか。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 駐車場については、今後、労働会館と市民館との複合施設になることから、やはりいろいろな層のお客様のニーズも増え、御来場が多くなることを想定しております。したがいまして、現在、駐車場機能については、今一部、ブロック塀とかで、駐車場の広さが十分に確保できないところもありますが、そこら辺の改良なども考えた上で、一定の駐車台数は確保していきたいと考えております。 ◆松原成文 委員 それはこの資料のどこかに書かれておりますか。 ◎倉 経済労働局労働雇用部担当課長 資料のほうには直接記述がございませんが、ただいまそういうことを検討中ということでございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。資料の中を探してもなかったものですから、駐車場は今後どうなってしまうのかなと思ったものですから、ちょっと質問させていただきましたが、検討中ということですから、今後の報告の中でどのように記載されるか、その辺はまた見ていきたいと思います。  それと、先ほど近隣に小中学校、高校があるとお話しされていましたが、学校にアンケートを取ったということと、ヒアリングもしたということが書かれている中で、具体的にそのほかに、附属の中高校生に意見を聴いたということだけれども、ここのすみ分けはどうなっていらっしゃるの。  附属の中高がありますよね、中高には意見を聴いたと書かれておりまして、そのほかに学校等にアンケートをしたとか書いてある。どうしてあれだけたくさん高校、中学校があるのに、附属だけについて具体的にそういうことを聴かれるのですか。 ◎宮川 生涯学習推進課担当課長 これは平成30年度からワークショップで多様な世代の方にも話を伺ってきました。パブリックコメントも当然、基本構想で行ってきました。その上で、ちょっとより具体的な中で、まずアンケートについては、学校というか、学校の先生方に、労働会館を使ったことがあるかどうかとか、あるいはそれぞれの施設についての求められる、使い勝手がよいとか悪いとかも含めて、使い勝手とか、そういうものも含めた一般的なアンケートをしたということと、実はそのヒアリングについては、川崎市立附属中学校だけではなくて、いろいろな利用団体とか、そういう形でも約12件ほどヒアリングをしているところでございます。  その中で、周辺の全中高生ということではないのですが、じかに労働会館が通学経路の途中でどう見えているかとか、今後どういうことがあると来やすくなるかとかいう意見交換を、その中で附属中学校と高校に、学校の先生にも御理解を得ながら、御協力いただきながら、今回は対応したという経過でございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。附属中高はそういう特別な学校なのでありましょうから、特別な生徒にも聴くというのも大事でありますけれども、そうではないでしょう。やはり近隣から来ている中学生等々に聴くことも大事でしょう。附属の中高というのは近隣の方たちがたくさん来られているのですか、そうではないでしょう。  今までもそうですが、何のために附属中高をつくったかというと、目的があったわけでしょう。それなのに、やはり附属に対しては――話がちょっとずれてしまいますが、そういったITC関係についても積極的に取り組んだり、設備が他の中高と全然違っていたり、そういうことがあって、同じ市内の中学生、高校生でありながら、対応に違い、格差があると。これはちょっと話がずれてしまいましたが、附属中高というのは大事だと思いますが、やはり同じように一般の中高にも同様の扱いと言いますか、設備等々も、そういった取組は同様にしていただきたいなと、ちょっと話がずれてしまいましたが、その辺も今後しっかりと考慮いただきたいなということをお願いしておきます。
    木庭理香子 委員長 ほかにありますでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市立労働会館・川崎市教育文化会館の再編整備について(中間報告)」の報告を終わります。  傍聴者の方、本日は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。                 ( 傍聴者退室 ) ○木庭理香子 委員長 ここで理事者の退室をお願いいたします。長時間お疲れさまでした。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○木庭理香子 委員長 次に、そのほかとして今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、11月18日(水)、19日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○木庭理香子 委員長 そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 以上で本日の文教委員会を閉会します。                午後 1時28分閉会...